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高羽そらさんインタビュー

日本の国際感覚が半端な悪例

ボクのようなオヤジ世代の人間は、入れ墨に対して嫌悪感を持っている人が多い。それは反社会勢力の象徴でもあったから。

 

ボクが子供のころ、銭湯に行くと必ず見事な入れ墨を全身にまとっている男性を見かけた。でも子供は素直だから、「おっちゃんの背中綺麗なぁ」と平気で声をかけていた。それに応える男性も、満足そうな笑顔を返してくれたことを覚えている。

 

だけど成長するに伴って、入れ墨=反社会勢力という図式を刷り込まれる。そんなボクでも、ここ20年ほどのあいだにそんな感覚が消えてしまった。入れ墨に変わってタトゥーという言葉が使われるようになった。それはグローバル化による影響だろう。

 

外国人にとってタトゥーはファッションのひとつ。著名人、特にミュージシャンはタトゥーマニアが多い。エド・シーランやジャスティン・ビーバーがそうだし、ポスト・マローンなんて顔にもタトゥーを入れている。アリアナ・グランデが日本語のタトゥーを入れて話題になったこともある。

 

だから洋楽マニアのボクにとって、いまやタトゥーに関する印象が以前とまったく変化している。自分は入れようと思わないけれど、入れている人に対する嫌悪感などこれっぽっちもない。ファッションだったり、その人なりの信条を表明してものだろう。だから否定するなんてありえない。

 

だから日本の温泉等で外国人のタトゥーが問題にされると、かえって規制しようとする人の態度のほうに違和感を覚えるようになった。それはあまりにも国際感覚とかけ離れているから。そして最近になって、こんなことが問題となっている。

 

ボクシング井岡のタトゥー処分報道に、彫り師団体が反対声明「ボクサーの尊厳を軽んじるもの」

 

ネットでこのニュースの第一報を目にしたとき、あまりにアホらしくて言葉にならなかった。いまの日本のボクシング協会の国際感覚が、あまりにも中途半端なのを思い知らされたから。古いままの規則がそのまま放置されているのだろう。

 

たしかに昭和のころなら、ボクシング選手のタトゥーを禁止する感覚がわからなくもない。ところがいまや外国人にとっては普通のこと。特にボクシングの選手はタトゥーを入れている人が多い。

 

それであわてて規則を変えた。試合に関して外国人のタトゥーは認めるというもの。それっておかしくない?

 

認めるなら日本人のタトゥーも容認するべき。なのにタイトル戦に勝利した井岡選手の処分を考えるなんて、アホらし過ぎて笑う気にもなれない。こんな国際感覚でボクシングを運営していたら、いつか世界から取り残されていくだろうね。

 

井岡選手も規則をわかっていて、あえてそのまま出場したらしい。そして堂々とボクシングのルールに則して勝利している。つまり肝心なのは試合に勝つことで、日本人が日本人を差別しているような規則なんて無意味だと言いたかったんだと思う。

 

そしていまの時代、ボクシングを見る人が日本人選手のタトゥーに不快感を持つだろうか? そんなこと気にして試合を見る人がいるとは思えない。ボクシング協会のいまの規則は、中途半端な国際感覚を持て余している悪例だと思う。

 

こういう部分を変えていかないと、日本は世界から見離されてしまうだろうなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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