がん細胞は冬眠するらしい
生物にとって生存すること、そして子孫を残すことは何よりも最優先される項目。だからがん細胞であっても、全力で生き残ろうとする。
がん細胞が有している新しい能力が発見された。マジで天才かと思うほとすごい!
がん細胞は「冬眠」して化学療法をやり過ごす能力を持っていた!?治ったように見えてもいきなり再発する理由の解明に近づく
カナダの研究機関が今年の1月7日に発表した論文によって明らかになったこと。
がんというのは厄介な病気で、手術や化学療法によって完璧に対処した思っても再発することがある。その仕組みの一部がわかったかもしれない、という記事。
化学療法を受けたがん細胞は、なんと「冬眠」することがわかった。化学療法の成分を感知している限り、死んだように見せかけるらしい。
細胞はオートファジー(自己貧食)という能力を持っていて、細胞内のタンパク質を消費しながら栄養のない状態で自己保存をするそう。
がん細胞はその能力をフル稼働させることで、化学療法の成分が残っているあいだは死んだようになって身を潜める。
医師によってがん細胞が死んだと判断されることによって治療をやめると、「冬眠」から目覚めて再び増殖するそう。なんて賢いんだろう!
不謹慎な言い方だけれど、この我慢強さを人間は見習うべきかも。生物が持つ生存本能の強さに驚くしかない。
ただこの「冬眠」現象を見破ったことで、がんの再発を防ぐ効果が期待できるとのこと。「冬眠」しているがん細胞に対処することで、完全に死滅させることを確認できたらしい。
この研究が進めば、がんの再発予防に大きな効果をもたらすかもしれない。人間にとっては朗報だろう。
でもがん細胞たちは、次の手を考えるかも。「冬眠」に代わる新しい方法を見つけるかもしれない。医学とがんとの戦いは、まだしばらくは続くんだろうなぁ
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