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高羽そらさんインタビュー

SFというより愛の物語

最近はマジで自分の記憶力に自信がない。NHKの番組で『世界ふれあい街歩き』という旅番組がある。新型コロナの影響で新作を撮影できないので、ここ数ヶ月は過去作品が放送されている。

 

ほぼ漏れなく観ている番組なんだけけど、まったく初めて観る気分。あっ、これは見逃してるな、と思って楽しんでいると、ふいに知っている場面に遭遇する。つまり1度観た程度では、そのほとんどを忘れているということwww

 

これは小説や映画でも同じで、1度だけ読んだり観た作品はどんどん忘れていく。感情的な印象は残っているので、気に入った作品だったかどうかは判断できる。だけど最低ても2度は触れないと、作品のストーリーを完全に把握できないらしい。困ったもんだ。

 

ということで、とてもいい作品だったという印象のある有名な映画を観た。だけどオチしか記憶になくて、途中経過がぶっ飛んでいる。今回2度目を観て、ようやく完全に長期記憶に収蔵できたと思う。

 

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2021年 映画#11

『インターステラー』という2014年のアメリカ映画。いやぁ久しぶりに観たけれど、最初の印象どおり最高の作品だった。ただ最初に観たときはSF映画として意識していたせいか、もうひとつ消化不良だったような気がする。

 

なぜならワームホールに飛び込んだり、ブラックホールで多次元世界を移動するという展開に突飛すぎるという印象が強かったから。映像としては科学的に検証されているだろうけれど、ワームホールでさえまだ理論的なものでしかない。だから宇宙船でそこへ突入するという部分に違和感を覚えていた。

 

だけど2度目の今回は、やや視点を変えて観た。SF作品というよりは主人公のクーパーと娘のマーフ、ブランド教授と娘のアメリア、そしてクーパーとアメリアの次元を超えた愛の物語だと思って観ると、この映画の感動がさらに高まったように思う。

 

クーパーは5次元の世界から腕時計を使ったモールス信号で、娘にブラックホール特異点のデータを送る。そのことによってスペースコロニーの重力問題が解決して、人類は生き延びることができた。それは娘のマーフを信じたクーパーの愛によってもたらされたもの。

 

そして自分を犠牲にしてブラックホールに突入することでアメリアの命を助けたクーパーは、人類が移住可能な惑星で孤独に耐えているアメリアの元へ向かう。控えめで自分の想いを見せなかったクーパーだけど、ラストで彼女のことを愛していたことがわかる。

 

科学的な観点からいえば、火星に取り残された主人公が生還する『オデッセイ』のほうがSF映画としの質は高いと思う。だけど愛の物語という視点で見ると、この物語の完成度の高さが理解できる。だからボクが最初に感じた感動も、SFとしてより登場人物たちの愛ゆえだと思う。

 

そんな愛を見事に演じたのが、マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ケインという豪華キャスト。そして悪役だったけれど、マット・デイモンもそんな愛の物語をの引き立て役として素敵だった。本当によくできた作品だよね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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