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高羽そらさんインタビュー

誰にも明日があるとは限らない

昨日ある番組を観ていて、命のはかなさを強烈に感じた。語っていたのは中年の妻。いつものように夫を仕事に送り出したのに、その日の夕方に夫は急病でICUへ。そして翌日には亡くなった。


あまりに突然のことで、事実を受け入れるのが大変だったとのこと。誰もが自分にも家族にも『明日」があると思って生きている。でもその思い込みは簡単に崩れてしまうということ。


この事例のように別れの原因は急病だけじゃない。犯罪に巻き込まれることもあるだろうし、交通事故や災害によって命を失うこともある。どれだけ若くて健康でも、明日の命を確実に保証されている人はいない。


つい先日、神戸での震災から26年が経った。その災害に関するある記事を読んで、明日という日がどれほど不確実なものかと思い知らされた。


初恋の相手を失った震災──さよならという言葉


九州に暮らす男性の体験談。26年前に神戸で震災が起きたときは、まだ子供だったそう。だからいまは30代前半くらいかな?


兵庫県に住むある家族が、帰省で九州に度々やってくる。その家族には長男、長女、次女の3人の子供がいた。歳が近いこともあって、すぐに仲良くなった。


1年に数回しか会わないけれど、本当に楽しかったそう。特に1歳年下の長女に対して、この男性は初恋をしていたらしい。ところが予想外の出来事が起きた。


1995年のお正月。いつものようにこの家族は九州に帰省してきた。男性は初恋の相手を含めてその3人と仲良くしていた。


ところがつまらないことで長男で喧嘩した。やがてエスカレートしてしまい、その男性はつい心にもないことを言ってしまった。


「死ねばいい、お前ら死んだらみんな地獄行き」という言葉を吐いてしまった。そしてそのまま遊ぶことなく、3人の家族は兵庫県へ戻った。


ところがその年の117日。阪神・淡路大震災によって、その一家は全員が亡くなった。喧嘩をした長男も、初恋の相手だった長女も死んだ。


でも最後に彼らにかけた言葉は、先ほどの心にもない暴言。それゆえその男性はトラウマのようなものを抱えることになり、親しい人に「さよなら」という言葉が言えなくなったそう。


もう会えないかと思うと辛い。だから親しい人には「またね」という言葉で別れるようにしている。こんな経験をしたら、たしかにそうなるだろうと思う。


ある瞬間の別れが、永遠の別れになることがある。事実としてわかっていても、ボクたちは無意識に「明日」を信じている。でもそれは単なる思い込みに過ぎない。


だからボクは妻によく言っている。もし喧嘩をしていても、どちらかが外出するときは笑顔で送り出そうと。捨て台詞のようなものを残したまま別れたら、絶対に後悔するから。


とても心に染みる記事だった。大切な家族や友人がいる人は、ぜひ読んで欲しいと思う。


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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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