医療検査はシンプルがいい
新型コロナの影響で、人間ドッグ等で病院を利用する人が減っているそう。医療崩壊が懸念される一方で、患者数が激減して廃業寸前に追い込まれている病院は数え切れないらしい。
ボクもあることで病院に行くべきかどうか悩んでいる。というのは風疹の抗体検査の無料券が役所から届いているから。中学校のときに風疹になった経験があるので、おそらく抗体はあるだろうと思っている。だけど人間の記憶なんていい加減だし、感染していても抗体が残っているかどうかわからない。
無料券の有効期限がたしか今年の3月いっぱいだったはず。ただ非常事態宣言が出ている現状において、自覚症状もないのに風疹の抗体検査のために病院へ行く気持ちになれない。このままだと行かないまま終わりそうだなぁ。
病院に行かずに検査できる方法があればいいのに。医療検査というものは、時間と手間がかかるほど敬遠されやすい。検査の方法がシンプルになればなるほど、その分野に関する病気の予防効果が高くなるのは当然。だから命に関わる病気ほど、シンプルな検査が望まれるということだろう。
だからそうしたシンプルな検査方法の研究は常に進められている。最近見た記事によると、女性にとって朗報だと思える発表があった。
ボクの自宅近くにある神戸大学が発表したもの。なんと涙で乳がん検査ができるようになる。だから自宅で涙を採取すれば、郵送することで乳がんの早期発見が可能になるそう。
現在の乳がん検査の主流はマンモグラフィー。放射線を浴びなければいけないし、女性にとって辛いのは検査時の痛みとのこと。妻に聞いたことがあるけれど、かなり不快で痛いものらしい。だからこの検査が実用化されたら、女性にとっては乳がんの早期発見が容易になるはず。
乳がん細胞には「エクソソーム」という微粒子があるそう。それは涙からも検出できるので、神戸大学は「エクソソーム」を検出できるチップの開発に成功した。その装置に分析をかけるだけで、短時間に乳がんの有無を確認できるそう。
すでに実用化の研究は進行していて、その費用を補うためのクラウドファンディングも募集中とのこと。コロナの影響で病院に行くのを悩む人にとって、自宅から出なくてすむならベストだろう。いまのところ、1回の検査費用は5000円が想定されている。
あらゆる分野において、こうしたシンプルな検査ができるようになればいいね。病気は治療よりも予防のほうが圧倒的にコスパがいい。だけど手間のかかる検査は病院から足が遠のくだけ。神戸大学、ナイスジョブだね。
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