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高羽そらさんインタビュー

十二国への長い旅が始まった

昨年のいまごろのこと。書店で『十二国記』の新作が並んで話題となっていた。どうやらファンが首を長くして待っていた新刊らしい。

 

それで気になって調べてみると、なんと最初のシリーズは1991年に出版されている。とにかく面白いという感想しか見つからず、こうなったら読むしかない。

 

ただものすごい数の本がすでに出ている。そしてタイトルだけでは順番が分かりづらい。それでネットで調べると、どういう順番で読めばいいか解説されていた。ということでそれにしたがって順次読むことにした。

 

最初に読むべきだと解説されている本の出版は1992年。古い本だから図書館で予約すればすぐ読めるだろうと思った。ところが予約待ちの数を見て呆然。どうやらボクと同じことを考えている人が多いらしく、まるで昨日今日に出た新刊のような予約数。

 

そして昨年の2月に予約した本が、先週になってようやく手元に届いた。ほぼ1年待ちという状況。ただ待った甲斐があるほど、実に面白い作品だった。ボクの好みとしてはど真ん中のストライクだった!

 

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2021年 読書#8

『月の影 影の海 十二国記』上巻 小野不由美 著という本。

 

主人公は中嶋陽子という女子高生。名前からして1992年に出版されたのがわかるwww

 

両親と3人暮らしの普通の高校生。ある日の放課後、職員室に呼ばれて注意を受けていたとき、いきなりケイキと名乗る異装の若い男性が乗り込んでくる。陽子を主と呼んでひざまづき、危険なのですぐにここから避難するように訴える。

 

やがて職員室の窓ガラスがすべて吹き飛び、陽子にしか見えない鳥の姿をした妖魔が大量に襲いかかってきた。「この剣を使って戦ってください」と洋子はケイキから美しい剣を渡される。その剣は陽子しか抜くことができない。

 

だけど陽子は普通の高校生。剣を渡されても戦えるわけがない。そこでケイキはジュウユと呼ばれる存在を陽子の肉体に侵入させる。そうすれば彼女は剣を持つだけで、代わりにジュウユが戦ってくれる。だとしても妖魔の血が飛び交う状況に正気でいられるわけがない。

 

気がつくとケイキたちと離れて、まったく見知らぬ場所にいた。そこは十二国のひとつで『巧』と呼ばれていた。どことなく中国の雰囲気と似ている。陽子はなぜここにいるのかわからないし、ケイキも助けにきてくれない。そして常に妖魔が襲いかかってくる。

 

ジュウユの助けで妖魔には対処できたが、どこへ行けばいいのかわからない。この国では海の向こうからきた人間を『海客』と呼んで役所に突き出すことになっている。そのうえこの国の住人は悪党が多く、陽子は何度も信用しては裏切られる。

 

ときおり剣に自分のいた世界が映り、心配している母の様子を見たりできる。でもどこに行けばいいのか、そしてどうすれば帰れるのかわからない。近くにいるのは、不安なことばかり口走る猿の顔をした不思議な存在だけ。

 

逃げ続けた陽子は、餓死寸前となってついに死を覚悟する。というところで上巻が終わる。

 

つまり読者は陽子と同じで、ケイキが何者で、この世界がどこで、どんな仕組みになっているのかわからない。もう謎だらけで続きが知りてくてモヤモヤしている。とにかく早く下巻を読みたい。

 

ところが同じく昨年の2月に図書館で予約したのに、まだ順番が回ってこない。さてさて、いつ手元に到着するのやら。とりあえず読む順番はわかったけれど、最新作に追いつくのに何年かかるのだろう? どうやら十二国への長い旅が始まったらしい。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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