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高羽そらさんインタビュー

銀行崩壊の足音が聞こえる

ボクの世代にとって、銀行という組織は絶対的安定を象徴していた。だからエリートと呼ばれる人は就職先に銀行を選んだ。ボク自身も税理士事務所で働いていたときや、会社の財務を担当していた期間が長いので、企業にとって、そして社員に対して、銀行が大きな影響力を有していることを実感してきた。

 

だけどビットコイン等の暗号通貨の登場によって、従来の銀行のあり方に疑問を持つ人が増えてきた。さらにキャッシュレス決済が世界的に浸透することで、現金に対する概念が大きく変化している。

 

それゆえ顧客から預金を集めて融資する、という過去の銀行の収益モデルが崩壊しつつある。それでもまだ銀行にとって、給与振込という最後の砦があった。ところがその砦でさえ、ついに火の手が上がりそうな状況になってきた。

 

給与デジタル払い21年春解禁、銀行口座介さず 政府方針

 

今年の3月に労働基準法が大きく改正される見込み。なんと給与振込の方法として、デジタル払いが容認される。つまり「LINEペイ』や『楽天ペイ』等の決済アプリに給与を振り込むことが可能になるということ。社員は銀行口座がなくてもデジタルで給料を受け取れる。

 

まだ具体的な業者は決まっていない。認定事業になるための基準が設けられている。記事から抜粋してみよう。

 

『事業者には保証機関や保険会社と契約し、仮に破綻しても労働者への支払いが遅れないようにする仕組みの構築を求める。

 

本人確認の体制が十分な企業かどうかも基準とする。パスワードだけでなく利用者の携帯電話に確認コードを送るといった多要素認証の仕組みを導入する必要がある。月に1度は無料で現金化できるようにするといった条件も検討している』

 

厳しい条件のように見えるけれど、それほどハードルは高くない。『PayPay』がスタート当初に認証トラブルを起こしたことで、個人認証に関しては厳格になっている。利用者の増加を見込めるのなら、どの業者も前向きに検討することになるだろう。

 

一方銀行はキツいよなぁ。デジタル払いが普及してきたら、社会人になっても銀行口座を持たない世代が増えてくると思う。クレジットカードはまだ銀行に紐付けされているけれど、これだってどうなるかわからない。ミューナが通っている獣医さんだって、『PayPay』が使える時代だからね。

 

この法律が予定通り成立すれば、いよいよ本格的な銀行再編が始まるような気がする。従来の収益構造に依存している銀行は、すでにシフトアップした大手銀行に吸収されていく。最悪の場合は経営破綻する銀行も出てくるだろう。

 

おそらく優秀な人材は銀行業界から流出しているはず。昔のように銀行員が安泰という時代じゃなくなった。ただボクの感覚としては、歓迎すべき変化だと思う。銀行を介していた現金社会の崩壊は、社会全体の前向きな変化を促進する起爆剤になると思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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