魂の伴侶をめぐる男たちのドタバタ
未知の映画との出会いはいろんなパターンがある。原作を読む、家族や友人に勧められる、テレビのCMやネットで知る、あるいは偶然に映画館の前を通りかかったということもあるだろう。
ボクがよくやるパターンは、俳優さんを選ぶというもの。ある俳優さんを好きになったことで、その人が出演している映画を探すことが多い。今回の作品も出演俳優を先に選んだことで観た映画だった。
2021年 映画#19
『ラブ・アゲイン』(原題: Crazy, Stupid, Love.)という2011年のアメリカ映画。その俳優さんとはライアン・ゴズリング。先日『ステイ』という彼がまだ青年時代の作品を観て、他の出演作を探した。その多くはすでに観ているけれど、この作品はまだ観ていなかった。
主人公はライアン・ゴズリングではなく、彼の左手側にすわっているスティーブ・カレル。彼の得意分野であるコメディ作品で、久しぶりにバカ笑いできる楽しい作品だった。
スティーブ・カレル演じるキャルは、いきなり妻のエミリーに離婚したいと言われる。その理由は他の男性と寝てしまったからというもの。キャルは子供二人と妻の4人暮らしだったけれど、家を出ることにする。エミリーをジュリアン・ムーアが演じている。
すっかり生きる気力をなくしたキャルは、とあるバーでライアン・ゴズリング演じるジェイコブという男性と知り合う。ナンパの名人で、キャルを生まれ変わらせてやるとのこと。ジェイコブの指南にしたがうことで、キャルはあか抜けしてナンパできるようになる。
ここまでは映画の伏線のようなもの。キャルはどれだけかっこよくなっても、妻のエミリーを忘れられない。なぜならエミリーは彼の魂の伴侶だから。十代のころに知り合い、それまで彼女一筋だった。
一方ナンパ男のジェイコブも、ハンナという魂の伴侶だと感じる女性に出会ってしまう。だけどこれまで女性に対して真面目に接したことがない。それで逆にキャルに相談するという始末。ハンナを演じているのはエマ・ストーンで、なんと『ラ・ラ・・ランド』のパラレルワールドのような展開だった。
さらにキャルの息子もベビーシッターに恋をしていて、彼女を魂の伴侶だと思っている。そんな男たちが織りなすドタバタ劇で、とにかくひたすら笑える。そしてラストはハッピーエンドで終わるので、最高に幸せな気分になれる作品だった。
想定外で驚いのは、ジェイコブの魂の伴侶であるハンナの両親がキャルとエミリーだったということ! つまりジェイコブの恋人が自分の娘だとは知らず、キャルはナンパ術を習っていたということ。もちろんジェイコブも自分の指導相手が、恋人の父親だとは思っていなかった。
とにかく本当に楽しい映画。スティーブ・カレルは相変わらず面白くて味のある演技だし、ライアン・ゴズリングは最高にイケメンだった。もっとも気の毒な役どころは、エミリーの浮気相手を演じたケヴィン・ベーコンだろうなぁ。先程の写真で、その悲惨な様子がわかるよねぇwww
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