怪獣はKAIJUで世界に通じる
ボクは小学生時代を『ゴジラ』映画で過ごした世代。だから古い作品はすべて映画館で観ている。同時に『ウルトラマン」世代でもあるので、『ウルトラマンタロウ』までの作品に登場する怪獣なら親しみがある。
その一方でロボット作品にもハマった世代でもある。古くは『鉄人28号』で、『ジャイアントロボ』や『マグマ大使』はいまでもハッキリと記憶にある。アニメでは『マジンガーZ』世代なので、余裕で主題歌を歌える。ボクの世代だとガンダムが流行ったころはアニメから遠ざかっていたので、あまり親しみがない。
そんな怪獣とロボットが融合した映画を観た。この作品はボクの世代以降の男子なら夢中になると思う。
2021年 映画#32
『パシフィック・リム』という2013年のアメリカ映画。特撮を駆使したSF怪獣映画で、怪獣は英語でKAIJUとそのまま使用されている。だからこの映画を観た英語圏の人なら、怪獣という日本語が通じるよね。
怪獣の最初の登場は2013年だけれど、次に怪獣が登場するのは2020年。つまり昨年ということになり、ボクは怪獣=新型コロナウイルスという図式が頭に浮かんでしまった。映画にウイルスは関係ないけれどね。物語の主要舞台は2025年となる。
太平洋の海溝から怪獣が現れ、世界の都市に襲いかかった。2013年はどうにか撃退したけれど、その後も怪獣は次々とやってくる。それで世界中の国家が手を組んでイェーガーという巨大なロボットで対抗する。
イェーガーは操縦する人間との神経回路がつながる。それゆえ一人では肉体が耐えられないので、二人乗りとなっている。ただし二人の意識を完全にリンクすることで、右脳と左脳側に分かれて怪獣と戦うことになる。
ストーリーはシンプル。怪獣を送り込んでいるのは宇宙からの侵略者だった。怪獣がやってくる海溝が通路となっている。その通路を破壊するために、主人公たちが活躍するという物語。
ローリーはイェーガーのパイロットだったけれど、2020年の戦いで同乗していた兄を失い戦線離脱していた。だけど世界は滅亡の危機にあり、才能のあるパイロットであるローリーは組織に呼び戻される。新しくローリーと組むことになったのは、森マコという日本人女性パイロット。
ローリーは兄を失ったトラウマがあり、マコは家族を怪獣に殺されたことによる復讐心に燃えている。それゆえ二人の意識がリンクすることで、最初はトラブルを起こしてしまう。そんな人間ドラマとしての部分も楽しめたので、単なる怪獣映画でないところがよかった。
ローリーを演じたチャーリー・ハナムはよく知らない俳優さんだけれど、なかなかいい雰囲気だった。ローリーのキャラにピッタリだったと思う。そしてマコを演じた菊地凛子さんはさすが。オーラーもあるし、アクションシーンも違和感がない。めちゃカッコ良かったなぁ。
ちなみにマコの子供時代を演じた芦田愛菜さんも完璧。子役としてハリウッド映画に出演していたんだね。
あまりに面白かったので、2018年に公開され続編を近いうちに観るつもり。Netflixではこの作品のアニメが公開されている。アニメも面白そう。とにかくロボットと怪獣の戦闘シーンを観ているだけでスッキリする。続編が楽しみだなぁ。
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