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高羽そらさんインタビュー

美しくも切ないボーイズラブ

BL作品なのを知っていたので、いままで敬遠していた映画がある。同性愛の人たちに対して好意的な気持ちを持っている。だけどボクはそうでないので、男性同志のベッドシーンを映像で観る気になれなかったから。

 

でも素晴らしい映画だと話題になった作品なので、思い切って観ることにした。いやいや、これは観てよかった。異性とか同性という枠組みを超越した、人間同士の愛の物語だった。その愛は美しいけれど、限りなく切ないものだった。

 

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2021年 映画#35

『ブロークバック・マウンテン』という2005年のアメリカ映画。1963年から物語が始まり、20年にもわたる愛の物語。

 

イニスとジャックは1963年の夏、ブロークバック・マウンテンで羊の放牧の仕事を請け負う。ほぼ二人だけで山奥に閉じ込められる生活。やがて二人は一線を越える関係となってしまう。イニスを故人となったヒース・レジャー、ジャックをジェイク・ギレンホールが演じている。

 

でも二人が山で過ごしたのはその夏だけ。イニスはミシェル・ウィリアムズ演じるアルマと結婚して、二人の娘をもうける。一方ジェイクもアン・ハサウェイ演じるラリーンと家庭を持って、一人息子を育てていた。だけど二人の心には、常にあの夏の出来事が大きな位置を占めていた。

 

時代は1960年代から1980年代。同性愛に対する理解どころか、周囲に知られることはタブー。この地方だと、最悪の場合はリンチにあって命を奪われてしまう。だから家庭を持ってから再会した二人は、釣りと称して1年に何度かだけ二人きりで過ごす。できるだけ誰にも見つからないように。

 

だけどイニスの妻のアルマは二人の関係に気づく。結局イニスは離婚してしまう。ジャックは思うように会えないイニスとの関係にイラつき、メキシコのゲイが集まる場所に出入りしたりする。愛し合っている二人だけれど、社会がそれを許してくれない。本当に切ないシーンばかりだった。

 

最終的にジェイクは事故で死んでしまう。イニスの心に浮かんだのはリンチによる撲殺。だけど真相はわからない。ラストではジャックの実家を訪れたイニスが、本気で自分を愛してくれたジャックの想いを知る場面で終わる。

 

本当によくできたドラマで、同性愛がどうのこうのと議論する気持ちにならない。愛する気持ちに性別なんてどうでもいいと感じてしまう。そのうえヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールというイケメン二人の絡みだから、愛し合うシーンがなんとも美しい。

 

同性愛の対極にあるものとしてそれぞれの夫婦のベッドシーンもあって、アン・ハサウェイとミシェル・ウィリアムズのヌードシーンが見られたのはラッキーだったかもwww

 

そういえば夫婦役を演じたジェイク・ギレンホールとアン・ハサウェイは、2010年の『ラブ&ドラッグ』という映画でも、恋人役で激しいラブシーンを演じていた。きっと相性のいい俳優さんたちなんだろうね。とにかく心を揺さぶられる、とても素敵な作品だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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