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高羽そらさんインタビュー

国民に監視させるなんてエグい

最近のミステリ小説を読むと、必ず登場してくるのが防犯カメラの映像。コンビニやマンションには当たり前のようにカメラが設置されていて、事件が起きたときの証拠として採用されている。

 

海外でもいまや防犯カメラは常識になっている。イギリスのロンドンなどは、数えきれないほどのカメラが設置されているそう。防犯カメラをもっとも有効活用しているのは、おそらく中国だと思う。AIを使ったスカイネットは有名で、個人の識別に関しては世界最先端を邁進している。

 

そんな中国が、さらに新しいシステムを稼働させている。

 

中国は公共空間に配備した監視カメラで「一般市民が隣人を監視するシステム」を構築している

 

そのシステムは『シャープアイズ』と名付けられているそう。北京等の都会はスカイネットが配備されている。だけどまだ十分な体制が取れていない地方を中心にして配備されている。

 

この監視システムの特徴は、映像を監視するのが警察やAIだけでなく、一般市民がパソコンやスマートフォンで映像を確認できるということ。たまたま映像を見ていて犯罪を目撃したとき、すぐに通報するというようなシステムになっている。

 

それゆえ人口が100万人のような街でも、警察官は300人ほどしかいない。シャープアイズによって一般市民が警察の代わりをしてくれるから。もちろん犯罪だけでなく、交通事故やマンホールの蓋が開いているというような通報もされているとのこと。

 

たしかに合理的で、かつ犯罪抑止力が高いシステムだと思う。でもどこか怖い。国民に国民を監視させるという発想は、どうにもエグい気がして違和感を覚える。

 

中国には過去において文化大革命という恐ろしい事例がある。あのときは『密告』が横行していて、学識者だといういうだけで多くの人が命を奪われた。ソ連時代のロシアも、KGBが市民の密告を諜報活動に利用していた。

 

日本だって同じ。太平洋戦争時には、治安維持法を背景にした密告が頻繁に起きている。人間は自分の身を守るために、他人を陥れるという行為に走ってしまうのかもしれない。本質的にそういうものがあるとしたら、この中国のシステムはちょっとヤバいような気がしてならない。

 

シャープアイズは中国政府も資金を出すけれど、ほとんどは自治体の負担になるそう。だからクラウドファンディングで資金を集めた自治体もある。だけど自治体の運営だとはいえ、その映像は中国共産党政府に利用されるんだろうけれどね。

 

なんとなく嫌な空気を感じるニュースだった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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