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高羽そらさんインタビュー

戦争の恐怖を実感できない人へ

今朝のブログで戦争について書いたせいか、たまたま観ることになった映画は戦争に関する作品だった。引き寄せてしまったのかな?

 

ボクのように戦後生まれの日本人は、戦争の恐怖をリアルに実感できない。だけど戦争や民衆への弾圧は現在でも起きている。ミャンマーで暮らしている人たちは、武装組織による恐怖を日々感じているはず。

 

そんなボクたちが戦争の恐怖を実感できるひとつとして、映画という存在がある。作品をあげたらキリがないけれど、ボクが本気で戦争の怖さを感じた作品は2つある。

 

ひとつは『プラトーン』というベトナム戦争の映画。最前線で戦うアメリカ兵の目線で作られた作品で、映画の全編にわたっていつ死ぬかわからないという恐怖で満たされている。これは監督自身がベトナム戦争の経験者だからできたことだと思う。

 

そしてもう一つの映画が、今日久しぶりに観た作品。

 

វេជ្ជ.-ហ៊ាំង-ង៉ោ

 

2021年 映画#54

『キリング・フィールド』(原題:The Killing Fields)という1984年のアメリカ映画。カンボジアの内戦を描いた作品で、戦地で取材をしていたニューヨークタイムスの記者と、現地で通訳していた男性との友情がテーマとなっている。だけど監督が本当に伝えたかったことは、戦争の恐怖だと思う。

 

これはほぼ実話なので、よりリアルに感じてしまう。主人公のシャンバーグは最前線でカンボジアの真実を伝えてきた。アメリカの誤爆によって大量の市民が死んだときも、隠蔽を意図するアメリカ軍に逆らって記事にしたほど。そのシャンバーグを助けていたのが、カンボジア人の記者で通訳のプランだった。

 

とにかく内戦の恐ろしさをまざまざと見せつけられる作品。ポル・ポト政権が行った大虐殺は知られていて、これが『キリング・フィールド』というタイトルの意味するところ。なんて恐ろしいタイトルだろう。

 

首都プノンペンが共産勢力のクメール・ルージュによって陥落した直後、ほとんどの外交官や記者は国外に脱出した。ところがプランは記者としてカンボジアに残ることを決意する。そしていよいよシャンバーグたちも国外に脱出する時期が来たとき、カンボジア人であるプランは共産勢力に拘束されてしまう。

 

仲間の記者たちの協力でイギリス人のパスポートを偽造するけれど、写真の不備でバレてしまった。シャンバーグとプランは離れ離れになってしまう。ニューヨークに戻ったシャンバーグは必死でプランの行方を探すけれど、まったく消息がわからない。

 

プランは知識人であることを隠して、強制労働で餓死しそうになりながらもどうにか生きていた。そしてチャンスを狙って脱走したあと、数年後にシャンバーグと再会するという結末。だけどプランが生き延びる過程で、カンボジアの恐ろしい現実が描かれている。それは、まさにキリング・フィールドだった。

 

戦争の恐怖が実感できない人は、この映画をぜひ観てほしい。主人公たちの再会に感動しつつも、内戦の恐ろしさをリアルに感じることができる。おそらく10回くらいは観ている映画だけれど、何度観ても足らないと感じる。平和ボケのボクたちにとって、この映画は多くの教訓を与えてくれると思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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