家族とは時間を共有するチーム
すごいコラボが実現した。ボクが応援しているリナ・サワヤマとエルトン・ジョンという組み合わせ!
リナがデヴューアルバムをリリースしたとき、エルトンはその音楽性の高さを絶賛していた。そして彼女が日本国籍を有しているという理由でイギリスの音楽賞から除外されたとき、それはおかしい、と声を上げてくれた。結果としてルールが改正されている。
そんな二人だから、今回のようなコラボが実現したのだろう。コラボ曲はニューアルバムに収録されている『Chosen Family』という作品。家族愛を歌った作品で、血縁で結ばれたものではなく、人生におけるチームのような存在として家族を定義しているような曲。
リナの澄んだ声と、エルトンの艶のある声が見事に調和している。これをきっかけにして、彼女がイギリスでさらにブレイクしてくれたらいいなと思う。
同じく家族愛を描いた映画を観た。主演しているのはオジサン役が似合うようになったジョン・トラボルタ。
2021年 映画#57
『ワイルド・レース』(原題:Trading Paint)という2019年のイギリス、スペイン、イタリアの合作映画。
ジョン・トラボルタ演じるサムは、レジェンドと呼ばれる有名なレーサーだった、すでに第一線を退いて、息子のレースを支えている。カーレースといっても、大手企業が参入するようなものではなく、アメリカの南部で行われている個人参加のようなレース。
だから資金がないと満足な自動車をレースに出すことができない。サムのチームもその点で苦しんでいて、息子のキャムは実力があるのに車のトラブルでどうしても優勝できない。だからサムの宿敵であるボブのチームにいつも負けている。
ある日ボブは、キャムに誘いをかける。父親のチームを離れてうちに来れば優勝させてやる、と。キャムは迷った末に、父親の元を離れて移籍してしまう。レーサーがいなくなったことでサムはレースに復帰する。つまり自分の息子と戦うことになった。
とまぁ、父と息子の確執と家族愛を描いた物語。新しい映画なのでネタバレはしないけれど、物語としてはやや中途半端だった。レースシーンも迫力に欠けていたしね。ただジョン・トラボルタ好きのボクとしては十分に楽しめる作品だった。
サムはあるトラウマを抱えている。サムがプレゼントした車に乗車中、妻は交通事故で命を落としてしまった。それゆえ息子がいなくなると、彼には家族と呼べる人間がいない。だけど最初にも書いたとおり、家族というのは血縁じゃない。
ともに人生の時間を共有するチームのようなもの。サムには彼を応援してくれる恋人がいるし、命を助けたことのある親友もいる。そんな彼らがチームを組むことで、レースに勝利するために全力を尽くす。ちょっとほろっとさせる、なかなか素敵なヒューマンドラマだった。
そういえば我が家の3人家族も血縁はない。ボクと妻、そして猫のミューナは、『いま』という時間を共有しているチームメイトのようなものだろうな。
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