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高羽そらさんインタビュー

米国の警察官が抱く恐怖

先日のブログで、ヨーロッパ人が感じるアメリカのカルチャーショックについて紹介した。そのなかに、アメリカの警察官が暴力的で怖いという項目があった。そのことを裏付けるように、黒人に対する白人警察官の不当な暴力が問題視されている。

 

たしかにそういった事実があるのだろう。警察組織として、本気で改革していくべき問題が存在するんだと思う。

 

ただ、警察官の立場に立ってみればどうだろう? アメリカは銃社会であり、州や街によっては極端に治安の悪い地域もある。アメリカで警察官たちが日々抱えている恐怖は、一般人の想像をはるかに超越するものかもしれない。

 

そんなことを感じさせる映画を観た。

 

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2021年 映画#69

『エンド・オブ・ウォッチ』という2012年のアメリカ映画。ロサンゼルス市警の全面協力を得て撮影された作品。パトロール警官の日常を描いた作品なんだけれど、警察官が抱えている恐怖がかなりリアルに映像化されている。

 

主演のブライアンを演じるのは、ボクが大好きな俳優であるジェイク・ジレンホール。相棒はメキシコ系警官のマイク。ブライアンは職場にカメラを持ち込むことで、警察官の日常を記録していた。映画ではそうしたハンディの映像が多用されるので、ドキュメントのような空気感がある。

 

基本的にはパトロール警官の日々が映像化されている。かなりデフォルメされているんだろうけれど、下品な会話や思わずクスッと笑ってしまうようなやり取りもある。だけど一度無線連絡を受けたら、二人の表情は厳しくなる。そして常に命の危険にさらされる。

 

職務質問をしただけで、いきなり銃を発砲されることもある。アメリカの警察官が威圧的になるのは仕方ないのかもしれない。彼らだって家族はあるし、自分の命を守ろうとするのは当然。疑心暗鬼になるのが普通だろう。

 

映画のストーリーとしては、ブライアンたちがメキシコの麻薬カルテルの拠点を偶然に暴いてしまう。そのことで手柄をあげるけれど、麻薬カルテルから恨みをかってしまう。テレビで表彰されるシーンが報道されたことで、二人はギャングに命を狙われることになった。

 

結論からいえば、瀕死のブライアンをかばおうとしてマイクが殺されてしまう。同僚たちがパトロールで重傷を負っているなか、この二人はいつも奇跡的に助かっていた。でもブライアンの相棒は命を落としてしまう。

 

エンディングのシーンが切ない。二人がギャングに命を狙われる少し前にブライアンが撮影していた映像。その会話がバカらしくて、まじで爆笑してしまう。それだけにかえって悲しい。あんな風に笑い合っていた人間が、その日に命を落とすなんて。

 

このラストシーンに、アメリカで働く警察官が日常的に抱えている不安と恐怖が凝縮されているように思う。賛否あるだろうけれど、ボクはとても素晴らしい作品だと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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