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高羽そらさんインタビュー

人間の脳に必要なプログラム

いやぁ、今日はまじで焦った。ある商品をAmazonで注文していた。発送確認のメールが届いたとき、少し嫌な予感がした。

 

発送元が中国で、日本国外から発送される商品だった。注文履歴に『通関手続き中』という文言が出てきてドキリ。到着予定に3週間ほどかかる理由がわかった。

 

ところが意外に進捗状況が早く、先週の土曜日には日本へ到着した。そして同じく『通関手続き中』という状況で停止していた。それで今日になって念のために確認してみると、今日の午前8時33分に配達したけれど、不在なので持ち帰ったという表示。不在票を確認してくれとのこと。

 

もちろんその時間に在宅していたし、ポストを確認したけれど不在票なんて入っていない。それで販売業者にネットで確認を取りつつ、なんとか荷物を追跡した。しばらくパソコンと格闘して、ようやく荷物を発見。そして今日の午後3時過ぎに我が家へ到着した。

 

おそらく配達中の表示をするつもりが『不在』という扱いになったんだと思う。発送業者が中国なので、言語的な操作ミスかもしれない。もし商品が届かなければ返金処理等に忙殺されるところだった。

 

こういうトラブルというのは、おそらくその過程において人間の手が関与している可能性が高い。全体を通してすべてコンピュータ管理されているのであれば、届けていないのに『不在により持ち帰り』という表示が出ることはないはず。

 

つまり人間のやることは、うっかりミスも含めて予測がつかないということ。昨日読了した小説でも、そのことを感じていた。

 

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2021年 読書#53

『おうむの夢と操り人形』藤井太洋 著というSF小説。

 

全体に独特の雰囲気が流れている小説で、個人的にはボクの好みじゃなかった。エンタメ好きのボクにすれば、この作品はSF小説というより純文学の匂いがするのでちょっと苦手。だけど人によってハマるかもしれない。

 

2045年にはシンギュラリティが起きて、人工知能が人間の知性を追い越すと言われている。この作品ではラストでその日を迎えるけれど、ロボットは進化しているとはいえ、やはりロボットだったという世界。

 

主人公の山科はその20年ほど前、『パロットーク』という技術をロボットに装着した。タイトルにあるように、人間の言葉をおうむ返しする機能。人間の言葉尻をとらえて会話を継続させているように見せかける。

 

ところが認知症の患者さんたちは、このロボットによって症状の改善が見られた。ロボットならいつまでも会話を続けてくれるからだろう。ところが20年後になっても、その機能は新しいロボットに搭載されていた。

 

最終的には『パロットーク』さえあれば、会社のCEOをロボットにやってもらっても人間と同じ結果が出る。会社の経営なんて人間にしかできないと思われていたのに、おうむ返しのロボットがあればどうにかなるという展開。

 

発想としては面白いなぁと思いつつ、この部分がなかなか馴染めなかった。認知症の人との会話は、おうむ返しするロボットで十分というところに引っかかる。うまく言えないけれど、認知症の人たちに対する揶揄的な印象が抜けきれなかった。

 

そこでもし人間がプロブラムされたロボットだと想像してみた。自分がプログラマーになったつもりになって、ロボットに人間らしさをプログラムするには何が必要だろう?

 

思いついたのが、『プログラムを無視する』というプログラム。ロボットはプログラムされたとおりにしか動けない。だけどそこに人間らしさを加えるとしたら、それを無視するというプログラムが必要な気がする。

 

例えば認知症の人と会話していても、いつまでもおうむ返ししているのは人間には無理。面倒になって会話を打ち切ったり、患者を怒鳴ったり、ひどい場合は暴力をふるうかもしれない。

 

予測できない行動をするのが人間というもの。もしボクたち人類が誰かにプログラムされたロボットだとすれば、指示された命令を無視して予測できない行動をする、というプログラムが書かれているような気がするなぁwww

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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