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高羽そらさんインタビュー

未来は結果ではなく原因だったら

ブログで何度も書いているから耳タコだろうけれど、ボクは過去、現在、未来は同時に存在していると直感している。ボクたちが時間を過去から未来へと流れるものだと感じるのは、特定の時空に意識が固定されているから。

 

21世紀に生きているボクたちにとって、この世界が常に『今』ということ。だけど22世紀で暮らしている人にとって、21世紀は常に『過去』でしかない。もしボクたち21世紀に暮らしている人間が、宇宙時間の最前線を突っ走っていると感じているのが錯覚だとしたら?

 

現在と同時に未来が存在しているとしたら、ボクたちがこれから何をするかもすでに決まっている事になる。人間には究極的に自由意志がないとボクが考えるのは、すでに未来が存在していると考えているから。だから変えようがない。

 

もちろん未来が決まっているとしても、ボクたちにそれを知るすべはない。だから自由意志の存在も感じられるし、未来の出来事が『今』に降りてきたとき、未知の体験として受け入れることができる。

 

もしすべての時間が同時に存在しているとすると、ボクたちか常識として持っている因果関係が崩壊する。過去や現在が原因となって未来という結果がやってくるのではなく、未来を原因として現在に結果が発現することもありうる。そんな時間概念の逆転をテーマにした映画を観た。

 

もし決まっていた未来を変えるとしたら、それはパラレルワールドしかない。この映画はストレートにその答えを映像化している。

 

tomorrow-war

 

2021年 映画#104

『トゥモロー・ウォー』(原題:The Tomorrow War)という2021年のアメリカ映画。本来はパラマウントによって昨年のクリスマスに劇場公開される作品だった。ところが新型コロナの影響で延期になり、最終的に劇場公開が見送られてしまった。

 

そこでAmazonがこの作品を買い取り、Amazon primeビデオ限定で公開されている。ということでほぼ新作映画と同じ扱いなので、ネタバレしないように注意しよう。

 

元軍人で生物学の教師であるダンは、自分の実力が生かせる研究所での仕事を望んでいた。だけど民間での経験が足りないということで仕事をもらえない。妻と9歳の娘であるミューリと暮らしながら、鬱々とした日々を過ごしていた。

 

ところがある日、いきなり29年先の未来人兵士たちが現在にタイムトラベルしてきた。29年後の地球はエイリアンに侵略され、人口は50万人となっている。すでに絶滅寸前で兵士の数が圧倒的に足りない。そこで現代人に未来の戦地へ行ってほしいと依頼する。

 

なんとダンはその徴兵にかかってしまう。徴兵の条件は29年後にすでに死んでいること。もし29年後に生きている人間を未来に送ると、タイムパラドックスが発生する可能性があるから。つまり徴兵された人はほぼ中高年という様相。男女や兵士経験も無視。素人集団が未来へと向かうことになった。

 

ダンは7年後に死ぬことがわかった。それゆえ徴兵された。彼の場合は軍人だったのでリーダとして指名される。そして未来へと到着すると、思っていたよりエイリアンたちは恐ろしい存在だった。徴兵期間は7日間だけ。その時間が過ぎたら自動的に現代へと戻る。

 

ダンがエイリアンを絶滅させるための作戦に指名される。それは彼が生物学の専門家でもあるから。そしてその依頼をした司令官は女性だった。名前はミューリ。つまりダンの娘。ダンはたった7日間だけ、成人した29年後の娘と一緒に戦い、エイリアンを滅ぼすための共同研究をする。

 

ところがエイリアンを完全に殺せる毒を作り出したのに、その時代の地球にはそれらを増産する施設がなかった。もう未来の地球人には滅亡しか残されていない。29年後の娘が命を落とすのを防げなかったダンは、現代に戻ってエイリアンを絶滅させる方法を見つけ出すという物語。

 

この映画のポイントはパラレルワールドの発生を見逃さないこと。未来人が現代にやってきた時点で、その世界はすでにパラレルワールドへと移行している。ダンが7年後の死ぬはずの世界は、宇宙人侵略を知らない世界だったから。

 

だから29年後の娘と、現代にいる9歳の娘は同じ世界に存在しない。だけどダンにとってはどちらも娘に変わりない。そして自分の死の真相も未来で聞かされた。つまり未来が原因となって、現在で新たな結果を引き寄せようとしている。そうした時間の逆転概念に注目すれば、とても楽しめる作品だと思う。ちなみCG はリアルなので、エイリアンの攻撃はめちゃ怖いよ〜〜www

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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