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高羽そらさんインタビュー

完全犯罪が蚊によって崩壊

少し前になるけれど、アメリカでCSIというドラマシリーズが大人気となった。警察の科学捜査班が活躍する犯罪ドラマで、ラスベガスを皮切りに、マイアミ、ニューヨークとスピンオフが展開された。

 

そのシリーズの始まりがラスベガス警察。科学捜査班の主任はウィリアム・ピータセンが演じたグリッソムで、昆虫学の博士号を持っている人物でもあった。だから殺人事件の捜査にあたり、現場で昆虫を採取することで犯人を追い詰めるという場面が何度かあった。

 

昆虫を使った捜査なんて、当時はドラマの世界だけだと感じていた。でも現代において、それは現実のこととなってきている。

 

盗難車の中で「蚊が吸っていた血」から犯人のDNAを採取し逮捕に成功

 

フィンランドの警察で実際に起きたこと。タイトルからわかるように、車を盗難した犯人を逮捕する決め手が一匹の蚊だった。

 

盗まれた車は盗難現場から25km離れた場所で発見された。ところが犯人の痕跡はまったく見つからず、検挙は困難だと思われた。だけどフィファンド警察は車内にいた一匹の蚊を発見。

 

その蚊をつかまえて調べた結果、人間の血液を吸っていることがわかった。そしてその血液のDNAを照合することで、警察の登録簿に掲載されている人物が浮かび上がった。根気よく一匹の蚊を見つけたことで犯人が逮捕されることになった。

 

容疑者はその車にいたことを認めざるを得なかった。ところが有罪にできるかどうかはまだ不明。なぜならその男は、ヒッチハイクしてその車に乗っただけと主張したから。車内にいたことの証明が、車を盗んだことの証拠にはならない。被告の弁護士なら、この部分を強調することになるだろうね。

 

昆虫が事件の証拠として採用されるためには、法律の整備や昆虫を採取する方法まで考えると困難が多そう。例えば今回の蚊に関しても、その蚊が盗まれた車にいたことを証明する必要があるだろう。そうしないと被告の弁護士は証拠捏造だといいかねない。

 

そういう意味では昆虫を犯罪捜査に利用するのはまだ問題が多い。だけどこうして一匹の蚊が犯人逮捕につながったのは事実。それゆえ警察組織も本気で研究していくことになると思う。

 

そうなると完全犯罪を目論む悪人としては、一匹の蚊によって完璧な計画が崩壊するかもしれない。科学捜査が進化することで、犯罪者は神経を使うことが増えてくる。そう思わせるだけでも、犯罪の抑止効果になるような気がする。犯罪が割に合わないことを自覚させるのが、もっとも効果的な防犯方法かもしれないなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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