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高羽そらさんインタビュー

原作に対する愛を感じる映画

ボクがもっとも敬愛する作家は、イギリスのJ・R・R・トールキン。彼の著作は難解だとされる『シルマリルの物語』も含めてすべて読破している。だから『指輪物語』や『シルマリルの物語』、そして『ホビットの冒険』の舞台となっている中つ国の成り立ちやその後の歴史、そして地図まで頭に思い浮かべることができる。

 

当然ながら最近になって映画化された作品は、映画館だけでなくDVDになっても鑑賞している。そして『ロード・オブ・ザ・リング』のドラマ版が、現在撮影されている。なんと映画化された第三期の中つ国ではなく、その前の第二期が物語の舞台らしい。もうそれだけでトールキンのオタクであるボクは興奮が止まらない。今年中には、Amazon primeで配信されるとのこと。

 

おそらくその布石なのかな? 7月になって『ホビットの冒険』を映画化した3部作が、Amazonでサブスク配信されている。ということで久しぶりに3作を通して観ることにした。今日はその第1作目。

 

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2021年 映画#110

『ホビット 思いがけない冒険』(原題:The Hobbit: An Unexpected Journey)という2012年のアメリカ・ニュージーランドの合作映画。監督はもちろん『ロード・オブ・ザ・リング』を監督したピーター・ジャクソン。

 

『ロード・オブ・ザ・リング』よりさかのぼること60年前の物語。まだフロド・バギンズは生まれていないし、当然ながらビルボ・バギンズも若い。ドラゴンによって故郷のはなれ山を追われたドワーフたち。どうにかして故郷を取り戻そうとするドワーフたちとともに、彼らとともに旅に出て冒険をするビルボの物語。

 

原作は子供向けの童話になっている。そこからここまで映像化できたのは、監督の原作に対する強い愛しかないだろう。この作品はそんな強い愛を、さまざまなシーンで感じ取ることができる。ストーリーは有名なので割愛しておこう。

 

この物語の肝心な部分は、ビルボがゴラムと出会って指輪を手に入れるところ。その事件が結果として『ロード・オブ・ザ・リング』の物語へとつながっていく。監督が原作を読み込んでそのことを理解しているからこそ、そのシーンでは運命による必然がうまく表現されていた。

 

ビルボが谷底に落ちても死ななかったのは、指輪の魔力があったから。ボクはそう解釈している。ゴラムが指輪を手にしている限り、指輪は主人であるサウロンのところへ戻れない。それゆえ紛れ込んできたビルボが利用された。指輪が悪意ある意思によって外の世界へ出ようとしたのが真相だということ。

 

さらにビルボがゴラムを殺さなかったことは、 60年後の中つ国を救うことになった。なぜなら最終的に指輪を滅ぼしたのは、指輪の魔力に取り憑かれたゴラムだったから。フロドとサムだけでは、絶対にサウロンを滅ぼすことができなかった。

 

このあたりのことを監督が理解しているので、細かいところに未来への配慮が感じられてニンマリした。さらに先に映画化された『ロード・オブ・ザ・リング』のファンにもサービスカットが惜しみなく使われている。

 

冒頭はイアン・ホルム演じる年老いたビルボと、イライジャ・ウッド演じるフロドとの会話で始まる。このシーンから『ロード・オブ・ザ・リング』の冒頭シーンにつながるという粋な演出。これだけで涙が出そうになる。

 

ガンダルフは当然ながらイアン・マッケランが演じているし、物語の中盤の裂け谷のシーンでは、ケイト・ブランシェット演じるガラドリエル、ヒューゴ・ウィーヴィング演じるエルロンド、さらにクリストファー・リー演じるサルマンも登場する。もうこれだけでファンにすれば涙ものだろう。

 

さて次は第2弾を観るとしよう。その作品にはオーランド・ブルーム演じるレゴラスも登場するからね。久しぶりにこの物語の世界に触れてワクワクしている。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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