リアルタイム視聴は過去の遺物
ボクが子供のころ、その日のテレビ番組表が頭の中に入っていた。ビデオもDVDも、そしてパソコンもない時代だから、テレビ番組はリアルタイムで視聴するしかない。だから放送時間を記憶することで、放送開始前には用事を済ませておくのが日常だった。
でもそれはすでに遠い過去。いまでは夕方の報道番組をのぞいて、リアルタイムでテレビを見ることはない。見たい番組は録画しておいて、自分の時間に合わせて視聴する。当然ながらCMはぶっ飛ばすので、スポンサーの想いはボクに届いていないwww
もっと厳密にいえば、テレビ局の番組以外に時間を使っていることが多い。サブスクリプションが一般的になってきたことで、Amazon prime等で映画やドラマを鑑賞している時間が増えた。これは世界的にも同じらしく、イギリスではそうしたサブスクリプションに規制をかけようという動きが起きている。
表現の自由を侵害? ネットフリックスなどへの規制に向かうイギリス
イギリスでも有料動画サービスが拡大している。通常のテレビ番組には、倫理規定等のさまざまな規制がかけられているそう。だけどNetflix等のサブスクリプションに関しては野放しになっていた。
これはアメリカの企業に対抗するという意味もあるようで、このままではマズいと考えた。そこでアメリカ発のサブスクリプションにも規制をかけようとしている。リンク先の記事はその規制に対する懸念を論じたもの。
表現の自由を侵害するということで、アメリカ側との論争の火種になる可能性があるから。ともかくテレビ局の収益構造が根本的に崩れようとしているのは確か。これは日本でも同じで、スポンサーはテレビ番組よりも、ネットにより多くの宣伝費用をかけるようになってきた。
いまの時期はオリンピックの中継があるので、リアルタイムでテレビを観ている人は多いと思う。コロナの感染者が増えている東京では、夜の街の外出が減少しているらしい。試合を生で見ようと思う人が多いからだろう。
でもオリンピックが終われば元に戻る。つまらないテレビ番組を観ているくらいなら、サブスクリプションで映画を観ているほうがいい。それも好きな時間を使えるからね。
これはテレビ局だけでなく、映画にも大きな影響を及ぼしている。昨日の記事によると、スカーレット・ヨハンソンがディズニーを提訴したとのこと。公開中の『ブラック・ウィドウ』に関して、当初との約束とちがうという主張。
彼女は劇場での興行収入によって比例する出演料の契約をしていた。だけどコロナの影響で公開が延期されたことで、劇場公開とネット配信が同時になってしまった。当然ながら劇場収入は激減。それでスカーレット・ヨハンソンは契約違反だと提訴している。
これもテレビ番組と同じ構造だと思う。映画館で映画を観るのは楽しい。だけど時間と場所が限定されることより、自宅で好きな時間に同じものもが観られるならそのほうがいいと思う人が増えているということ。これは時代の流れとして止められないと思う。
そのうちリアルタイムでテレビ番組を観るという行為が、歴史上の過去の出来事として語られることになるかもねwww
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