忘れてはいけない『常識』
今日の未明にAppleからiPhone13が発表された。結論からいえば、今年の4月にiPhone11に機種変更しておいて正解だった。機能はさほど変わらないし、ボクの環境では5Gを必要とする状況がいまのところ希少だから。
ただ世界の状況は刻々と変化している。諸行無常という言葉のとおり、物事は常に変化し続けている。例えば最近のニュースを見るだけで、以前の概念が陳腐化していることがわかる。試しに並べてみよう。
米紙が新聞の印刷終了、デジタル版移行に向けiPadを顧客に配布
音楽業界の収益の66%をApple MusicやSpotifyなどのストリーミングサービスが占めていることが判明
旅行業界最大手JTB 本社ビルなど2棟売却 業績悪化で立て直しへ
タイトルだけで内容がわかる記事。だけど従来の概念に囚われている人にすれば、取り残された感覚を抱くような内容かもしれない。
順に追ってみよう。最初はアメリカのテネシー州の出来事。テネシー州の地方新聞社が2022年中に紙の新聞を終了する。紙の新聞はオワコンだと判断したということ。だから月額料金を払ってくれている顧客にはiPadを配布してニュースを配信する。
これはこの州だけのことではなく、いずれ世界的な傾向になっていくと思う。日本でも新聞の購読数は毎年減少している。ボクの子供時代に当然だったものが消えていく。ボクだって14年ほど新聞を購読していない。
音楽業界も同じ。アメリカの音楽業界の収益のほとんどを、Apple Music等のストリーミングサービスが占めている。音楽メディアとして見た場合、ストリーミングは全体の84%を占めていて、CDやレコードの物理メディは10%ほどしかない。
音楽依存症のボクだって、すでにレコードもCDも手放している。ストリーミングによって以前より多くの時間を音楽鑑賞に使っているのに、手元には何もない。ネットを通じてしか音楽を聴いていない。
最後のニュースはコロナ関連のもの。これだって大きな変化だろう。JTBは2051億円の赤字を出していて、本社ビル等を売却した。それで数百億円の資金を手にすることで、どうにか経営を続けている。売却したあとそのまま賃貸契約を結んで本社を存続させているということらしい。
JTBのような大手の旅行会社が本社ビルを売却するなんて、少し前なら想像もできなかったこと。それがいきなり現れたウイルスによって経営危機に直面している。同じようなことが他の企業でも起きているだろうと思う。
つまりこれまでの『当たり前』が通用しなくなっている。あらゆるものが常に変化を続け、それに追い討ちをかけるようにウイルスや異常気象、あるいは地震のような災害が起きる。だから頭を固定化していると、時代の変化についていけなくなってしまう。
常識というものは、この言葉が持つ本来の意味を失いつつある。だからボクたちは『新しい常識』を身につけるべきかもしれない。
『新しい常識』とは、この世に常識なんて存在しないことを自覚すること。
これからの時代を生きる人は、物事が諸行無常であるのを意識することで、どんな状況でも対応可能となる柔軟性が求められているのかもしれないね。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする