ダイエットの重大な誤解
科学の進化によって、それまでの常識が根底から覆されることがよくある。さらにネット社会になったことで、陳腐化した情報が刷新されるまでの時間が短くなったように思う。
特に変動の多い情報がダイエットに関するもの。科学的根拠のない情報も含めて、次々と過去の常識が更新されている。そんななか、ダイエットに根幹に関わる常識が否定された。大学の研究機関による結果なので、ちょっとしたカルチャーショックを受けている。
「中年は若者より代謝が少ないので太る」は間違いの可能性、エネルギー消費は20代から60代までほとんど変化がないとの研究結果
それは基礎代謝に関すること。中年になって太るのは、基礎代謝が落ちるからだといわれてきた。ボクもそれを信じてきた。だから若いころと同じような食事をしていると、それだけで太ってしまう。そう思っていた。
ところがアメリカのデューク大学の研究チームが、それまでの常識をひっくり返す結果を発表している。くわしい検査方法はリンク先の記事を読んでもらうとして、世界29カ国に住む生後1週間から95歳までを含めた6600人の消費エネルギーを調べてまとめたもの。結果だけを記事から抜粋してみる。
1.乳児期からエネルギー消費が急上昇し、1歳の誕生日を迎える頃には成人の50%以上に達する。
2.1歳から20歳までは年に約3%ずつ代謝が低下する。
3.20歳から60歳までは代謝の変化が安定する。
4.60歳以降は年に約0.7%ずつ代謝が低下する。
これによると、成人してから60歳になるまでの基礎代謝はほぼ同じだということ。それ以降は少しずつ代謝が落ちていく。それは老化による現象だろう。とりあえず還暦ごろまでは20歳のころと変わらない。
つまりボクたちは重大な誤解をしている。中年になって代謝が落ちるから太るのではなく、若いころに比べて運動量が減っているということ。あるいは若いころと同じ量を食べているつもりで、実際はカロリーの高い食生活となっていたということ。それらを代謝のせいにしていただけなのかもしれないwww
だから中年になって太るのは、若いころに比べて単純に太りやすい生活をしているから。そのことを自覚せずに代謝のせいにすることで、ダイエットをしない理由にしているだけなのかもね。
ちなみにリンク先の記事で驚いたのは、人間の代謝が1歳の誕生日を迎えるころに成人の50パーセント以上に達すること。赤ちゃんの成長に関わるエネルギー消費の大きさに驚くと同時に感動した。そりゃ面倒を見ている両親がヘトヘトになるはずだよね、
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