辛いけど、幸せな理由がある
今年の小説作業は最悪。去年は2作書いた新作は、今年に関していえば年内に完成するかどうかという状況。
昨年はいくつかの作品が小説の選考に残ったけれど、今年は旧作の改稿作品が全滅。年内に発表のある作品はすべて玉砕したので、CSで敗れたタイガースのようにボクの今シーズンの戦いは終了した。
かなりキツいし辛い。今年1年を棒に振ったような悲惨な状況なので、すでに年末気分に浸っている。どうも今年は小説に関して流れが悪いので、これ以上は動かないでおこうと思っている。新作を年内に仕上げて、来年から仕切り直しをするつもり。
そんな辛い日々だけれど、ボクは幸せを感じている。それは家族3人が平和に暮らしているから。ボクたち夫婦もそれなりの年齢だから、若いころのようにはいかない。それでも3食きっちり食べられて、それなりに眠ることができる。それ以上の幸せはない。
そして我が家の一人息子である黒猫のミューナも、慢性腎不全という病気を抱えながらも元気に過ごしてくれている。今日はそのミューナの3ヶ月に1度の検診日。久しぶりに行くと緊張する。それでもとてもいいことがあった。
病院は神戸市東灘区にある猫専門の病院。昨年のいまごろ、ミューナの食欲がまったくなくなった。それで病院に連れて行ったのが昨年の11月11日の水曜日。ちょうどその1年後にあたる11月10日の水曜日の今日が検診日だった。
病院の待合室は、当然ながら猫だらけ。狭い場所だけれど、猫好きにはちょっと楽しい雰囲気になっている。
こんな雰囲気で、猫に関する絵なんかが掛けられている。この病院で暮らしているニャンコのカレンダーもある。ただ緊張しているので、診察が終わるまでこれらの絵に目が止まることはない。
さて診察の結果は現状維持というところ。腎臓病は治療することがないので、現状維持というのは最大の賛辞でもある。ちなみに腎臓病では以下の数値をチェックする。
BUN(尿素窒素):正常値は13.1〜29.5
Cre(クレチアニン):正常値は0.9〜2.1
今日のミューナのBUNは44で、Creは3.6という結果。前回とほぼ同じで、正常値ではない。明らかに腎臓病としての数値が出ている。だけど1年前に病院に連れて行ったときはBUNが128で、Cre9.2という恐ろしい数字。そりゃご飯を食べられるわけがない。
うれしかったのは体重が4.6kgまで増えていたこと。1年前は3.6kgというガリガリ状態だった。11月の下旬にはまともにトイレにいけなかったほど。だけどいまは小太りのオジサンという貫禄で、いつも部屋を走り回っている。
段階的に体重が増えていることで、滅多に聞けない主治医の先生の感動の言葉を耳にすることができた。ナイスジョブ、ミューナ!
ということで3ヶ月の検診は免除されて、次回からは半年ごとの来院でいいとのこと。もちろん症状が悪化すれば即座に連れていかなければならない。でもいまの調子が続くならば、次は半年後で構わないというお墨付きをもらった。
こんな喜ばしいことはない。小説の投稿で賞を取っても、ミューナが重症だったらちっともうれしくない。そんなことより、彼が穏やかな老後を過ごしてくれる方がいい。だから小説に関して辛いことがあっても、ボクは幸せでいることができる。
診察を終えて、自宅でほっとしたミューナの様子をアップしておこう。
とにかく家族3人で過ごせる時間は宝物。どんな文学賞にも代え難い。病気だから覚悟はしているけれど、今日も笑顔で過ごせることに感謝して、いま感じられる幸せを満喫したいと思っている。
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