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高羽そらさんインタビュー

夢世界の土地勘が語ること

どんな人でも数年暮らせば、居住地の土地勘を持つようになる。13年前に神戸へ引っ越してきた当時、とにかく妻と二人で自宅周辺を歩き回った。すべてが未知の世界だから、好奇心を満たしながら土地勘を育てていった。

 

いまでは自宅周辺の神戸市灘区は、目隠しされていきなりどこかに連れて行かれても、視界が開けた途端に自分の居場所を特定できる。さすがに14年目を迎えると、ホームタウン以外の何ものでもない。

 

かといって過去に暮らした場所の土地勘が消失していることもない。20代のころに京都市内を車で走り回る仕事をしていたから、タクシー運転手さんに負けないほど道を知っている自信がある。土地を離れてから時間が経過しても、そして周囲の建物が建て替えられていても、記憶に刻まれた土地勘というのは基本的に保存されるような気がしている。

 

ところが夢の世界になると、とても不思議なことが起きる。

 

夢だけで必ず行くという場所がある。目が覚めてから思い出しても、過去に暮らした場所と合致しないことが多い。夢でしか知らない駅、夢でしか知らない分かれ道、夢でしか知らない港、夢でしか知らないバス停がある。だけど夢のなかでは、自分が暮らした土地のようにその場所を明確に知っている。

 

この夢でしか知らない場所に関しては、様々な心理学的解釈ができるだろうと思う。これまでの経験が総合的にシャッフルされたものとも言えるし、スピリチュアル好きな人は過去生で暮らした場所や、未来世で暮らすであろう場所と感じる人もあるだろう。

 

でもボクの解釈は少しちがう。『土地』や『道』というのは、自分の立ち位置、あるいは現状を象徴しているものだと思う。人生における未来というのは、まさに未知の世界でもある。つまり夢でしか知らない土地は、自分の進むべき道を模索している心理の反映のような気がしている。

 

その根拠としては、知らない土地なのに、既存の土地を当てはめているから。夢でしか知らない道なのに、京都や神戸の自宅へ向かおうとしている。最寄りの駅に行こうと電車に乗ったり、自動車やバイクを運転したりする。なのにその道は、夢の中でしか知らない場所だという矛盾がある。

 

これについて語り出したら今年いっぱいはブログで書けそうなので、ポイントを絞ろう。ボクがそんな夢を見ていて興味深いのは、道に迷っているとき。たしかに知っている場所なのに、目的地への道が曖昧で自信が持てないことがある。

 

つまりこの夢から感じられるのは、いまのボクが進むべき道を迷っているということだと思う。未来は未知の世界だけれど、進むべき道を判断するのは過去の経験が頼りになる。それゆえ未知の土地なのに、京都や神戸という既知が混じってくるんだと思う。

 

そう考えると、ボクいつも同じことで悩んでいるのかもwww   過去にも同じ道を経験しているのに、どこに行くべきか迷っている。そんな心の葛藤が、知っているはずの場所なのに道に迷ってしまうという夢となっているのかも。

 

この道の夢に関して、数日前に面白い体験をした。妻と二人でコンサートに行こうとしている。場所は京都会館。ところがコンサートの開演時間は午後6時38分(この中途半端な開始時間はまさに夢だよね〜〜!)となっている。時間を確認すると残り30分もない。

 

そこはいまから思うとまったく知らない場所。だけど夢では知っていて、JRか阪急電車を利用する選択に迫られていた。そして到着した駅からタクシーで京都会館へ向かうしかない。どちらの駅も微妙な距離で、1分でも早く着くのはどちらなのか迷っていた。

 

ボクと妻は畑の真ん中に立っていた。そこに年配の女性が近づいてきて、何か話しかけてきた。だけどボクはコンサートの開始時間が気になって仕方ない。それで適当にあしらってその女性から離れたとき、持っていたポーチがないことに気づいた。そう、その女性に奪われてしまった。

 

あわてて年配の女性を追いかけると、ボクのポーチが捨ててあった。中身を確認すると財布も、そしてコンサートのチケットもない。つまり道に迷ってモタモタしているあいだに、肝心なものを失くしてしまったというオチ。

 

この夢なんかマジで象徴的だよね。道の選択に心を奪われていて、自分の足が地に付いていない状態を表しているような気がする。未来への不安で迷いを抱えていることで、もっと大切なことを見逃していると教えられた気分になった。

 

とにかく夢世界の土地勘は不思議。知らないはずなのに知っている場所。その不可思議な感覚には、人間の深層心理に関する深い秘密が隠されているはずだと思う。知らんけどwww

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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