2021年のインプットを総括
2021年最後のブログは、無事にパソコンでログインできた。終わりよければすべてよし、だね。
昨日の写真だけれど、外出すると必ずミューナの健康祈願をしている六甲八幡神社も迎春準備が整っていた。
さて今年は小説のアウトプットにとってはかなりイマイチだった。過去作の改稿は全滅。さらに新作はまだ今日になっても書き続けている。もう14万字を超えているというのに終わりが見えないwww
だけどインプットは順調で、淡々と日々積み重ねている。小説を書く上でのインプットは読書と映画鑑賞。今年の目標は読書が100冊以上、映画が180作品以上というものだった。そして結果は、
読書:132冊
映画:192作品
なんとか目標をクリア。特に読書は電子書籍を併用したことで、数を伸ばすことができた。来年も読書は100冊。映画は180作品を目標にして、かつ中身の濃いインプットにしていきたいと思う。そしてそれをアウトプットにつなげることも意識したい。
ということで今年最後の映画。
2021年 映画#192
『蜘蛛の巣を払う女』(原題:The Girl in the Spider’s Web)という2018年のアメリカ・スウェーデンの合作映画。写真の女性は主人公のリスベット・サランデル。この名前でピンときた人は、ベストセラー小説となった『ミレニアム』のファンだろう。
リスベットはボクの大好きなキャラ。先ほど書いたようにスウェーデンのスティーグ・ラーソンという作家が『ミレニアム』という3部作を書いた。これがあっという間に世界中を巻き込んだベストセラーとなった。もちろんボクも読んで大ファンになった。
そしてスウェーデンで3部作が映画化されて、リスベットを演じたノオミ・ラパスがハリウッド映画にデビューするきっかけとなった。さらにハリウッドでもリメイクされ、ダニエル・クレイグが起用され、リスベットはルーニー・マーラーという才能のある若い女優が演じている。
ところがスティーグ・ラーソンが急死した。3部作の続編を書いていたらしいけれど出版に至らなかった。そこで彼の妻と夫の親族がもめてしまう。それで続編が闇に消えてしまった。ところがファンはそれで収まらない。
そこで妻の公認を受けたデヴィッド・ラーゲルクランツが続編を執筆。これも3部作となっていて、その最初の作品がこの映画の原作。もちろんボクはその続編の3部作を読了している。元の著者の遺志を引きついだ、とても素晴らしい作品だった。それだけにこの映画を楽しみにしていた。
3代目リスペットを演じるのはクレア・フォイというイギリスの女優さん。さすがボクの一押しであるイギリス俳優で、完璧なリスベットだったと思う。ハッカーとしての腕もすごいし、女性に悪を働く人物への復讐はスカッとするし、窮地に陥るとミカエルというもう一人の主人公に頼る姿も可愛い。
本当はミカエルを愛しているんだけれど、リスベットはあえてその気持ちを見せない。同性愛者でもある彼女の、そんな意地を張るところが愛おしい。とにかく懐かしいメンバーが新しい俳優さんで演じられていて、本当に楽しい時間を過ごすことができた、
ただ残念なのはまるでスパイアクション映画のような、本筋をそれた完成度の高い作品だったこと。アクション映画ということで観れば、『ミッション・インポッシブル』に負けないほど面白くて迫力があった。だけどこの原作を知っているボクとしては、どうにもモヤモヤしてしまう。
一般受けを狙うには、この線でいいかも。だけどラーソンの遺志を継いで執筆された原作の良さが、この映画ではアクション寄りの作品とするためにストーリーが変更されてしまった。原作を知らなければ手放しで賞賛するんだけれど、これはちょっとどうかなと思ってしまう。
以前の事件から3年が経過したリスベットとミカエル。この二人には男女の関係を超えた、かけがえのない友情がさらに強固になっている。その部分があまりに軽く描かれていることに、『ミレニアム』オタクのボクとしては少し残念だった。
ということで今年最後のブログとなりました。いつも読んでいただいてありがとうございます。そして来年もよろしくお願いします!
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