ペットを捨てる奴は卑怯者！
悲しいかな、世界で怒りを覚える出来事が尽きることはない。アメリカでは銃の乱射事件が毎日のように報道され、他国では内戦や民族弾圧によって命を失っている人が大勢いる。つい先日も、ロシアが本格的にウクライナへ軍事介入する日が近いという記事が出ていた。
そんな腹立たしい事件のなかで、ボクが最も怒りを覚えるのは意思表示できない存在たちへの暴力。話すこともできない幼児に対する暴力ほどひどいことはない。さらにボクが怒り狂うのは、ペットに対する虐待や暴力。
できるだけそういう記事を目にしないようにしている。なぜなら怒りが止まらなくなるから。そんな不幸なペットが少しでも少なくなるよう、日本である法律が施行される。
来年の６月から、犬や猫の飼い主がわかるようにマイクロチップの装着が義務付けられる。その適用を受けるのはブリーダーやペットの販売業者。だから来年の６月以降にペットショップで犬や猫を家族に迎えた人は、その子にマイクロチップが装着されている。
犬や猫の名前や性別、品種、毛の色のほか、業者名を国のデータベースに登録することが義務づけられ、犬や猫を購入する際、飼い主も氏名や住所、電話番号などを30日以内に登録することが必要になる。ただしすでに飼っている人や保護団体などの装着は努力義務になるそう。
子猫や子犬にマイクロチップを挿入することに反対している人がいる。動物たちの健康への影響を懸念する意見があるから。さらに飼い主の住所変更等に関わる事務手続きの煩雑さも忌避されている。
だけどボクは致し方ないと思う。マイクロチップについては獣医師が装着するので、世界的に見ても大きな問題は出ていない。健康のリスクよりも、マイクロチップを装着することのメリットのほうがはるかに大きいと思う。
なぜなら迷子や飼育放棄で、令和元年度には８万５０００匹以上の動物が自治体に引き取られている。この法律の施行によって、飼い主の責任を明確にすることは必要。さらに自然災害等で迷子になった動物たちを飼い主が探す際にも、このマイクロチップは大きな助けになると思う。
マイクロチップにはGPS機能はないので、首輪等に飼い主がGPS装置を付ければ鬼に金棒だと思う。本当に大切な家族なら、そこまでしてもいいと思う。あるいは猫なら、絶対に外に出さない飼い方をするべき。
ボクはペットを捨てる奴は、人間として最低だと思う。もちろん虐待で死なせる人間も許せない。だけど捨てるという行為は、命に対する責任を回避した最も卑怯な蛮行以外の何ものでもない。
ペットを捨てることで許せないのは、動物の死に対する直接的な責任から逃れようとする利己的な心理。その子が死ぬ可能性を自覚しながら、直接にその子の死に関与しないことで責任逃れをしている。それは卑怯者のやることで、自己に対する卑劣な言い訳でしかない。
ヨーロッパではさらに一歩進めて、ペットショップでの動物の販売を禁止する法案を成立させた国もある。人間の利己的な行為が消えない限り、悲しいけれどこのような法律を制定していくしかないと思う。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント （0件）
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする