ボクの眉毛は無法者
もう14年ほど前のことになるけれど、歌手の森進一さんと作詞家の川内康範さんとのあいだにトラブルがあった。『おふくろさん』というヒット曲に関して、森進一さんが川内さんに無許可で前奏パートをつけたことが原因。「もう森には歌ってもらいたくない」と川内さんが激昂したという出来事。
この騒動を見ていて、ボクはまったく別のことが気になって仕方なかった。故人の川内康範さんには申し訳ないと思うんだけれど、彼の耳毛が耳の外に飛び出してめちゃ成長していた。それが気になって、気になって、会見している内容が耳に入らなかったwww
高齢になるとこうなるんだ、となんとなく思っていた。ところがそれは人ごとではなかった。それはボクの眉毛。
ここ数年眉毛が異常なほど成長する。放置しておくと、渦を巻いて蔦のように周囲を侵食しそうな勢い。まさしく無法者状態で、ボクの意思に関わらず好き勝手に伸びている。この現象は男性特有のもので、ホルモンが影響しているとのこと。
なぜ年を取るにつれ眉毛がふさふさになる現象は男性だけに生じるのか?
毛根の一生は、成長期、休止期、休眠期という段階を経て、最終的に抜け落ちる。頭皮の場合はこの期間が2〜7年だけれど、眉毛の場合はわずか30日しかない。だから1センチ以上の長さになる前に抜け落ちる。それで一定の長さが保たれている。おそらく猫の体毛もこうして長さが維持されているんだろう。
ところが年齢を重ねてくると、テストステロンというホルモンの影響を受ける。男性ホルモンの一種であるテストステロンは、女性も含めて毛根の成長期間に影響を与えているそう。ところが男性の場合、高齢になってくるとその作用に異変が起きる。
テストステロンの影響によって、眉毛、耳毛、鼻毛等の成長期・休止期・休眠期が延びる。ところが頭髪の毛根の期間は短くなってしまう。だから年配の男性は髪の毛は薄いのに、耳毛や眉毛がふさふさとなってしまうらしい。
女性の場合は閉経によってテストステロンの分泌が停止するので、こうしたことは起きないとのこと。ただし、なぜ男性がそうなるのかはわかっていない。70歳になっても同じようにテストステロンが分泌されているのに、高齢になると体毛の種類によって期間を変更してしまう。どんな意味があるんだろう?
ボクの頭髪に関しては抜け落ちる心配はいまのところない。祖父も父も晩年までフサフサだったので、その遺伝を受けているのだろう。だけど残念ながら眉毛が暴走している。鼻毛と耳毛に関してはどうにか反乱を起こしていない。とにかく眉毛の成長が止まらない。
もし手入れしないで放置していたら、90年代に総理をしていた村山さんのような眉毛になってしまうんだろうな。やれやれ、困ったものだ。
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