懐かしい、海外ドラマの罠
神戸に引っ越して来た当時の13年前は、アメリカのドラマにはまっていた。もっともよく観たのが『CSI』シリーズ。鑑識のメンバーが主人公のドラマで、ラスベガス警察を筆頭に、マイアミ、ニューヨークというスピンオフドラマが制作された。
海外ドラマの典型的なパターンとして、シーズン1のラストに強烈な謎を残すというものがある。シーズン2を観てほしいから当然なんだけれど、わかっていてもこの罠にかかってしまう。その結果、シーズン2、シーズン3と進み、そのシリーズが終わるまで観てしまう。
しばらく海外ドラマから遠ざかっていたけれど、先日のブログで書いた『ファウンデーション』というドラマが面白かった。すでにシーズン1が終了したけれど、圧倒的に謎が多い。それゆえいまは原作本を読もうとしている。シーズン2まで待てないからwww
さらにその流れで観ていたドラマがある。同じくSF作品で、宇宙人が地球を侵略するという典型的な古典パターンの作品。
2021年 映画#181
『インベージョン』シーズン1(原題:INVASION)という2021年のアメリカドラマ。今年の10月22日からApple TV+で放送されていて、昨日の配信分でシーズン1が終了した。
この作品もやはり過去のドラマと同じパターン。とにかく謎が多すぎる。宇宙人の正体がはっきりしない。ボールに複数のトゲが生えたような奇怪な宇宙人。武器を持っているのではなく、エイリアンのように人間を食いまくる。原始的な生物のようだけれど、巨大な宇宙船を有している。
個人的にはこの手の宇宙人はちょっと飽きた。おそらくSFの古典作品として知られている『宇宙戦争』の影響が強いのかな? とりあえずこのドラマのシーズン1では、まったく彼らの正体が不明。どの惑星の住人で、なぜ地球を侵略しようとしているのかも不明。
物語は複数の登場人物を追いかけた群像劇。ニューヨーク、ロンドン、オクラホマ、アフガニスタン、そして日本が主な舞台となっている。
ニューヨークはアニーシャという医学部で学んだけれど、妊娠したことで家族と暮らす女性が主人公。夫と二人の子供がいる。彼女は特殊な感応力を有していて、宇宙人侵略の危機を感じ取っていた。
ロンドンではキャスパーという少年。宇宙人の来襲時に遠足のバスが事故に巻き込まれて、サバイバルを強いられる。彼もアニーシャのような能力を持っていて、てんかん症状を起こすことで宇宙人とつながることができた。シーズン1のラスト近くで、命と引き換えに宇宙人を撃退したのは彼だった。
アフガニスタンに駐留していた米国兵のコールは、部隊のただ一人の生き残り。アフガニスタンから脱出してロンドンに到着したことでキャスパーと関係を持つようになる。キャスパーの死後、ようやくアメリカに戻って妻と再会する。
そして日本ではヤマト・ミツキという宇宙計画のエンジニアである女性が活躍する。ミツキは宇宙飛行士として宇宙で滞在している村井日向の恋人。つまり同性愛者だった。何物かに襲われた宇宙ステーションの日向が生きていることを信じて、必死になって交信を取ろうとする。ちなみにその宇宙飛行士を菊地凛子さんが演じている。
ざっと説明してもこのような複雑な展開。とにかくシーズン1では人類が勝利した。ミツキの活躍によって宇宙人に憑依された日向と交信できた。その位置を特定したことでアメリカ軍が核ミサイルを撃ち込み、地球上の宇宙人たちは一斉に死滅した。その背景には、先ほど書いたロンドンのキャスパーの命懸けの行動があった。
ところが予想どおり、昨日の最終回では大きな謎が残された。宇宙人の攻撃が終わっていないことが示唆される。アニーシャは直感で「まだ終わっていない」と感じた。コールもアメリカの海岸で妻と新たな宇宙船を目撃する。
そして死んだはずのキャスパーが安置室から生き返る。彼がさまよっていたのは、宇宙飛行士である村井日向の精神世界。う〜ん、いったい何が起きているんだろう? 何もわからないままシーズン1が終了した。ということで久しぶりに海外ドラマの罠にかかってしまった。
すでにシーズン2の撮影は決まっているらしい。それまで待つしかなさそうだなぁ。辛いwww
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。