ラブコメに絶対必要な要素
映画には様々なジャンルがあって、2時間くらいで普段の人生では経験できないことを疑似体験できる。アクション映画なんて絶対に現実では無理だし、戦争映画も疑似体験だけで十分。ホラーも実際に経験するのはパスだよね。
そんな映画のジャンルで、もっとも気楽に観られるのが恋愛映画。特にラブコメという作品は、肩の力を抜いて適当に楽しむことができる。だから少々ストーリーに難があっても気にならない。だけどラブコメに絶対必要な要素がある。ある映画を観て、そのことを痛切に感じた。
2021年 映画#186
『恋の法律』(原題:Laws of Attraction)という2004年のアイルランド・ドイツ・イギリスの合作映画。制作はヨーロッパ色だけれど、映画の舞台はニューヨーク。写真のピアース・ブロスナンとジュリアン・ムーアが共演している。
ラブコメなので特筆すべきストーリーじゃない。ただ設定は少し面白かった。二人は離婚弁護士という役。だからクライアントにとって有利に離婚を成立させるのが仕事。この二人が、ロック歌手の男性とデザイナーの女性との離婚に関わる。
ピアース・ブロスナン演じるダニエルは妻の弁護人。ジュリアン・ムーア演じるオードリーは夫の弁護人。ところがこの二人はいがみあいながらも互いに惹かれていく。そして争点となっているアイルランドの古城に調査に向かった二人は、酔っ払ったはずみで結婚してしまう。
そもそも二人がベッドインしたのも酔っ払った勢い。朝になって指輪をしている二人は呆然。離婚弁護士としての立場があるので、結婚したばかりで離婚するわけにはいかない。そこで二人の奇妙な同居が始まるという物語。
結論としては想像どおり。ラブコメらしくドタバタがあるけれど、二人は本当の夫婦になっていく。そういう意味ではちょっと陳腐なストーリーではある。だけどボクは十分に楽しむことができた。それはラブコメに絶対必要な要素が整っていたから。
それは主人公が魅力的な美男美女であること。これに尽きる。いや、これされあれば多少ストーリーに難があっても大丈夫。2004年ということでまだ二人とも若い。だから本当にどちらも素敵だった。この二人のやり取りをながめているだけで、ラブコメとし満足できる作品だったと思う。
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