高齢者の健康にマクドナルド?
ボクが暮らす神戸市灘区の中心駅であるJR六甲道駅。昨年の暮れから、この駅ビルの雰囲気が様変わりしている。
駅改札近くにマクドナルドがあった。さほど広い店舗じゃない。ところが昨年の12月10日に、そのマクドナルドが広い店舗に移転した。すぐ近くなんだけれど、JR高架下の居酒屋が撤退して、その後にマクドナルドが入った。
以前と比べてかなり広くなって、とてもいい雰囲気。オシャレなカフェのような印象。もう2年近くも外食をしていないので、マクドナルドも久しく利用していない。だけど新しい店舗を覗いてみると、少しだけ気になることを感じた。
六甲は神戸大学等があるので学生が多い。だから新しい店舗は若い人たちで賑わっていると思っていた。ところがボクが様子を見たその日は、ほとんどが高齢者だった。すぐ近くにあるドトールやタリーズの常連客が、新しいマクドナルドに流れているという印象だった。
高齢者とマクドナルドというのが、どうも結びつかない。だけどよく考えたら、今の時代の高齢者は若いころにマクドナルドを利用していた世代。だからカフェなんかよりも馴染みがあるのかもしれないね。そんなマクドナルドのメニューが、高齢者に適しているという記事を読んだ。
マクドナルドのハンバーガーと言えば、肥満大国であるアメリカを象徴しているように思っていた。ところがリンク先の記事を書いた医師によると、高齢者にとってマクドナルドのメニューは最適とのこと。
人間は歳を取ってくると、食事量が減ってくる人が多い。さらにあっさりしたものを好むようになり、いわゆる粗食になりやすい。だけどそれは体重減少、筋肉量の減少につながり、高齢者の衰えを加速させてしまうとのこと。
筋肉量や体重が減ると「転倒骨折」や「誤嚥性肺炎」を起こすリスクが高まり、もし骨折や肺炎になって入院でもしようものなら、いっそう筋肉が落ちて衰弱が一気に進んでしまうそう。それを防止するためには、高カロリーと高タンパクが必要になる。だからマクドナルドが最適らしい。
それ以外のおすすめメニューとして、牛丼、宅配ピザ、フライドチキン、餃子等が紹介されていた。いわゆる『デブメニュー』で、体重が気になる中年が避けたくなるものばかり。
高須クリニックの高須さんがよく言っておられるのは、歳をとると小太りくらいが最も長生きできるそう。もしかしたらその理由は、この記事と同じく体重と筋肉をキープすることが大切だからなのかも。
最初にも書いたように、高齢者といってもマクドナルドには馴染みのある世代。ケンタッキー、吉野家、王将等も、若いころから中年時代に利用してきた世代だと思う。そんな人たちが手軽にカロリーとタンパク質を補給するのに、こうした店舗を利用するのはいいのかもしれない。
ただ当然だけれど、これは人によると思う。高齢者であっても成人病を抱えている人は大勢いる。むしろ枯れ木のように衰えていく人の方が少ないような気がする。なのに血中脂肪やコレストロールを増加させるような食べ物を食してもいいんだろうか? 素直にそう思ってしまう。
さらにタンパク質を摂取しても、運動しないと筋肉量は増えない。高タンパクは大切だと思うけれど、それは適度な運動があってこそ。高カロリーのハンバーガーをほうばっても、自宅でゴロゴロしていたら逆効果のような気がする。
マクドナルドのハンバーガーを常食するより、鳥の胸肉を自宅で調理して食べる方がいいように思う。脂肪分も少ないし、高タンパクが期待できる。さらに散歩でもいいから運動することで、そのタンパク質を筋肉に変換できる。高齢者にマクドナルドがベストだと言い切るのは、ちょっと極論のような気がするなぁ。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。