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高羽そらさんインタビュー

アラブの空手人気の理由に爆笑

災い転じて福となす、をモロに経験した人の記事を読んだ。殺されていても不思議じゃなかったのに、酒の勢いでその場を切り抜けた。ネットの記事を読んで、久しぶりに大爆笑する内容だった、

 

空手がアラブで200万人に広まったのは、呑んだくれ日本人がシリア警察をボコボコにしたから

 

タイトルだけでわかる記事だけれど、とにかく笑った。アラブでは空手の競技人口が200万人という大人気。昨年の東京オリンピックでもメダルを取ったイランの選手がいる。なぜ日本の武道である空手がアラブに広がったのか。そのきっかけは1970年までさかのぼる。

 

岡本秀樹さんという28歳の空手家が、青年海外協力隊の隊員としてシリアに派遣された。現在では内戦で入国できないけれど、当時はまだ日本人が派遣されていた。彼の任務はシリアの警察学校で空手を指導すること。

 

ところがシリアに着いてみると、警察学校で習いにきたのはたった3人。それもまったくやる気がない。やや童顔で髭のない岡本さんを子供扱いして、きちんと空手を習おうとしない。

 

ただでさえガッカリする状況なのに、彼の月給はわずか170ドルというボランティアのような低賃金。それで生活していけないと感じ、隣国であるレバノンのベイルートでアラブ人や欧米人を相手に空手の指導をした。それでどうにか生活していた。

 

ところが日本の外交官がそれを知って激怒。派遣の条件と合致しないということで、彼に説教をした。シリアの警察官はやる気がないし、日本の外交官も文句を言うだけで理解がない。それで諦めて帰国することにしたそう。

 

でもどうしても腹の虫がおさまらない。そこでムカつく外交官に仕返しをしようと思い、彼の自動車を破壊することにした。この感覚だけでも、かなりはちゃめちゃな人なんだけれどねwww

 

大量に酒を飲んで、ベロベロ状態で外交官の宿舎を探した。そしてそれらしい自動車を発見すると、空手の技を繰り出してフロントガラス等を破損してすっきりした。(実はその車はシリアの外交官のもので、この後、彼は弁償することになったけれど)

 

その騒ぎを聞きつけた警察官3人が、岡本さんを拘束しようとした。ところがあっという間に空手の技を使い、3人の警察官をノックアウト。その一報を受けたシリア警察は、なんと機動隊を派遣した。数十人の機動隊員がトラックで駆けつけ、銃を手にしている。

 

でも酒に酔っている岡本さん。銃を恐れることなく機動隊員と格闘。機動隊も武器を持たない日本人に発砲することを躊躇して、大勢で拘束しようとした。ところがそこでも空手の技が炸裂。岡本さんも怪我をしたけれど、大勢の機動隊をたった一人で戦闘不能にしたそう。

 

普通なら外交問題となって大変。実際、そんな雰囲気だったそう。日本の外交官は激怒するし、強制送還しかないという状況だった。最悪の場合、シリアの刑務所に入れられるかもしれない。そんな覚悟で警察学校へ挨拶に行ったとき、帰国すると言う彼を校長が引き止めた。

 

空手が実戦に使えることを目の当たりにした警察官たちが、習得したいと殺到したらしい。なんと100人もの希望者が集まった。警察学校の校長が仲立ちををして、日本政府とシリア政府に交渉。その結果、岡本さんの空手指導が本格的にスタートしたとのこと。

 

それがいまでも引き継がれて、アラブには空手選手が多いということ。日本人だと対面や法律が重視されるけれど、アラブの人たちは合理的な精神の持ち主なんだろうね。それにしても岡本さんて、豪快な人だよなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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