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高羽そらさんインタビュー

少子化の新しい視点に納得

どんなことも特定の方向から見続けていると、他の視点からの理解を阻害する。そうなってしまえば真実を見ているのではなく、自分の信じることを見ているだけになってしまう。

 

だからネットで情報収集をするときは、自分の理解と反する内容に注目するべき。結果として自分の主張を変えることがなくても、思考の偏りを防ぐことができるから。

 

少子化に関するある記事を読んで、これまでとちがう視点による理解を得ることができた。少子化に関しては人口の逆ピラミッド構造が一般的で、若い世代が高齢者の生活を支えているというイメージ。経済成長がある程度進むことで成熟した社会が、高齢化社会を迎えているという認識だろう。

 

さらに行政による子育て支援の欠如も問題視されている。子供を産んで育てようという環境が整備されていないから、少子化になっているという考え方が大勢を占めている。それらの要因は事実だと思うし、少子化に影響を与えていると思う。

 

でもそのうえで新しい視点による理解を導入することで、少子化についてより多角的に見ることができる。そんな記事を紹介しよう。

 

少子化とは「子どもが生まれない時代」ではなく「子どもが死なない時代」だ

 

もし少子化についてボクのような一般的な理解で固まっている人は、ぜひともリンク先の記事を読んでほしい。的確なデータが提供されて論じられているので、十分に納得できる内容だった。

 

まず少子化というのは、成熟した社会、いわゆる先進国特有の問題ではないということ。あくまでも現段階の状況をぶった斬って判断しているだけで、長い目で見たときには少子化というのは自然な流れである、と記事の著者は語っている。

 

記事ではベトナムが例としてあげられている。ベトナムは人口増加中で、この70年間で5倍になっている。だけど人口予測の推計によると、2025年に1億人を突破しても、2049年には減少へ転じる。そして2100年には6000万人まで減少するだろうと予測されている。現在14億の中国でさえ、2100年には半数の7億人になるとの見方。

 

その最大の要因はタイトルで語られている。少子化とは子供が生まれないのではなく、子供が死なないということ。この視点は忘れられているように思う。日本だって昔は兄弟が多かった。なぜなら子供は死ぬ確率が高かったから。

 

平安時代、貴族の正室に子供ができても乳母をつけるのは、一人でも多くの子供を作る必要があるから。授乳をストップさせることで次の妊娠を早めるためらしい。それほど子供が死ぬ。だから数多く作らないと世継ぎに困ってしまう。

 

乳児や幼児の致死率が低くなると、人間は必然的に出産を抑える。日本における出生率2.0というのは妥当な数字とのこと。健康に育つなら子供は二人で十分だと思うからだろう。その証拠に世界の出生率は確実に2.0以下に向けて突き進んでいるそう。

 

アフリカでさえ2070年には出生率が2.0を下回ると予測されている。つまり世界中の出生率がそのあたりで落ち着くということ。医療の進歩によって人口が減少していくのは。ある意味自然な流れだということになる。

 

もちろん財政問題や、子育て支援については前向きに検討していくべき。でもそれは少子化に関係なく大切なことだと思う。現時点で見れば日本の人口ピラミッドは逆転している。だけどいずれは人口の少ない状態で安定化していくだろう、というのが著者の意見。

 

若い世代が子供を産まないことを責めるのではなく、視点を変えればそれが自然なことだという認識も必要だと思う。それらをふまえたうえで、どうすればよりよい社会になっていくかを検討すべきだなんだろうね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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