ワクチンは免罪符じゃない
予想されたことだけれど、オミクロン株がコロナの感染者数を押し上げている。それを受けて関東を中心に、まん延防止措置が今日にも適用される。関西の大阪府、京都府、兵庫県も要請を出す見込み。滋賀県に関しては見送るそうだけれど。
もうええんとちゃう!
そう思っている人は多いはず。例えば東京でまん延防止措置が適用された場合、午後8時以降のアルコール提供が禁止となる。これって意味がある?
午後8時以前であっても感染対策がおろそかなら感染が拡大するだろうし、午後9時以降でもきちんと対策を取っていれば防ぐことができるはず。時間を決めて指定したところで意味がない。もっと根本的なことが大切だと思う。
そもそも自治体の長も、そして国会議員や政府の役人も、まん延防止措置を適用したからといって給料が下がるわけじゃない。ところが飲食店や納入業者はとたんに収入源となってしまう。重症率がデルタ株の10分の1というオミクロン株に関して、もっと柔軟な対応ができないのだろうか? マジでうんざり。
もういい加減にコロナとの共生を考えないと、日本経済は立ち直れなくなってしまう。だけど根本的な感染対策がおざなりになって、ワクチン接種が絶対兵器のような扱いになってきているのが不安。ワクチンだって限界がある。そのことをイスラエルが証明した。
ブースター接種後のさらなる追加接種で合計4回打ってもオミクロン株対策には不十分だとイスラエルの研究で示される
積極的にワクチン接種を進めてきたイスラエル。日本でこれから実施されるブースター接種、つまり3回目のワクチン接種に関して、イスラエルはとっくに終了している。そしてついに4回目の接種を実施した。
リンク先の記事によると、4回目の接種をすることで抗体は増えた。だけどオミクロン株に関していえば、感染を抑制する顕著な効果が認められなかった。つまり感染予防効果としては、ワクチンに限界が見えてきたということ。
もちろんワクチン未接種の人は重症化する可能性が高い。だとしても、ワクチン接種の有無に関係なく感染することに変わりはない。
言い換えればワクチンは免罪符にならないということ。
ワクチンを接種しているからといって好き放題に生活すると、自分も感染するし他人にも悪影響を及ぼす。軽症だとか無症状とかは関係ない。ウイルスを媒介するという事実は同じ。だからワクチン接種者であっても、基本的な感染対策は必要だということ。
三密を避け、マスクを着け、まめに手洗いをする。たったこれだけのこと。ワクチンを接種したからといって、この基本を無視することをオミクロン株は許してくれない。世界中の人たちは、その事実を直視するべきだと思う。
ボクは反ワクチンではなく、むしろワクチン効果を認めている。だけど世界の現状を見ていると、ワクチン接種の義務化だけは認められない。医療関係者ではないのにワクチン接種をしないことで就労拒否されたり、罰金を支払うなんて考えられない。
ワクチン接種者にインセンティブを与えるのは賛成。だけどワクチン未接種を罰するような法律は全体主義にしか見えない。ワクチン接種は感染予防、あるいは重症化を避けるための選択肢のひとつだということ。
最も大切なのは先ほども書いた感染予防の基本。これらをふまえたうえでの、ワクチン接種だと思う。ワクチンの限界が見えたことで、もう一度感染予防の基本に立ち帰るべきだと思う。
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