家族である困難と幸福に爆笑
早いもので2022年の1月も下旬に入った。昨日の19日とその前日の18日は、地元の六甲八幡神社で厄除大祭が実施された。昨年と同じく露店は中止。湯立ての神事や朱印の記帳も見送られている。厄神の神社として知られているので、残念に思っている人は多いだろう。
他人事のように書いているけれど、一昨日の夜にあることを知って驚いた。全然知らなかったけれど、還暦を迎える年は男女とも厄年とのこと。つまり年男のボクは厄年だった。ということで昨日、六甲八幡神社で厄神さんにお参りして厄除祈願をしてきた。
買い物で外出するたびにミューナの無事を祈っている神社だから、きっと縁があったんだろうね。大祭をやっているときに厄年なのを知ることができてよかった。なんとなくだけれど、お参りするだけでスッキリするからね。
でも日本人て不思議。昨日も大勢の人が厄除祈願に来ていたけれど、そのわずか1ヶ月前にはクリスマスを祝っていたんだからね。日本人のこうした柔軟というか、優柔不断な感覚が大好き。そんな柔軟さにならって、ボクも年明けなのにバリバリのクリスマス映画を観た。
2022年 映画#11
『クーパー家の晩餐会』(原題:Love the Coopers)という2015年のアメリカ映画。なんとなくで観たんだけれど、これが意外にも素敵な映画だった。いわゆる群像劇で、クリスマス映画で有名な『ラブ・アクチュアリー』のアメリカ版のような作品。クーパー家のメンバーたちのクリスマスを描いている。
クーパー家のメインは、ジョン・グッドマン演じる夫のサムと、ダイアン・キートン演じる妻のシャーロット。クリスマスイブに夫婦の子供たち、孫、叔母、そしてシャーロットの妹と父を招いていた。ちなみにシャーロットの父を演じるのは名優のアラン・アーキン。この3人がとにかく素晴らしいので、この映画を最初から最後まで楽しむことができた。
それ以外にシャーロットの娘であるエレノアをオリヴィア・ワイルド、シャーロットの妹のエマをマリサ・トメイが演じている。この二人の演技も最高だった。さらにシャーロットの父バッキーを大切に想っているウエイトレスのルビーを、アマンダ・セイフライドが演じるという豪華キャスト。
詳細は省くけれど、誰もが問題を抱えている。最大の問題はサムとシャーロットの夫婦。このクリスマスを最後にして、離婚することを決意していた。だからどうしても最後の晩餐を素敵な思い出にしたい。そう思っているのに、次々とトラブルが発生して大爆笑となる。
この映画がうまいと思ったのは、それぞれの人生の背景がうまく描かれていたこと。子供時代の映像や、夫婦の恋人時代の様子を交えることで、クリスマスイブに起きたトラブルが、過去の積み重ねによる深い根を持っていたことがわかる。でも同時にそれは素晴らしい思い出の日々でもあった。
40年の夫婦生活に終止符を打とうとしていたサムとシャーロット。だけど想定外の出来事がいくつも起こり、やがてはハッピーエンドとなるハートウォーミングなストーリー。ラスト近くに病院の食堂でダンスをする家族たちを観ていると、一家の幸せが伝染してきて涙ぐんでしまった。
どんな家族にも問題がある。だけどそんな問題を帳消しにできるほどの強い絆もあるはず。そんなことを確信させてもらえる素敵な映画だった。
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