ゾンビ映画は笑えるのがいい
ボクは俳優もミュージシャンもイギリスびいきのところがある。特に音楽の場合、あえてイギリスミュージシャンを選んでいるわけじゃない。心に響いていい曲だと思うと、結果としてイギリスミュージシャンだったということ。特に若い女性のミュージシャンの活躍が顕著だと思う。
ちょうどいまは、もう新人とは言えないけどアン・マリーのニューアルバムを聴きながらブログを書いている。それ以外のイギリスの新人としては、リナ・サワヤマ、グリフ、マイジー・ピーターズというボクが注目する若手はすべてイギリス人。シグリッドも北欧の人だけれど、イギリスで活躍している。
さらに去年の暮れから今年にかけて注目しているのが、ミミ・ウェッブという女性ミュージシャン。『Good Without』というヒット曲が収録されたEPを昨年にリリースしているけれど、数日前にまったく新しい新曲を公開した。もしかしたら次のアルバムに取り掛かっているのかな?
ちょっとハスキーな声で、独特の雰囲気があるヴォーカリスト。おそらくこれからブレイクしていくだろうと思う。新曲は『House On Fire』というタイトル。
さて、同じく女性が活躍する映画を観た。といってもゾンビの役。これがめちゃめちゃ笑える気持ちのいい作品だった。
2022年 映画#27
『ライフ・アフター・ベス』(原題:Life After Beth)という2014年のアメリカ映画。あまり期待せずに観たけれど、これがなかなか面白い映画だった。
主人公は高校生のザック。彼にはベスという恋人がいた。ところが彼女はひとりで近くの山にハイキングに出かけ、毒蛇に噛まれて死んでしまう。映画の冒頭はベスの葬式のシーンから始まる。落ち込んだザックとベスの両親。寂しさを紛らわすため、ザックはベスの自宅を何度も訪れていた。
そんなある日、ベスの両親から連絡が途絶えた。不審に思ったザックがベスの家に行くと、窓から死んだはずの彼女の姿が見える。最初はベスの存在を隠していた両親だけれど、ザックだけには真実を告げる。彼女に奇跡が起こってよみがえったと。
ところがそれは奇跡ではなく、ベスはゾンビになっただけ。最初は普通のベスだった。だけど少しずつ様子がおかしくなる。暴力的な発言や行動が目立つようになり、異様に力も強い。このベスを演じたオーブリー・プラザという女優さんの演技がすごい。
ゾンビになっていく過程が、メイクだけでなく演技でも表現されていた。とにかくキレたら手がつけられなくて、それだけでも爆笑してしまう。そしてゾンビなので、どうしても人間が食べたくなる。だけどザックのことは認識していて、彼を食べようとはしなかった。
やがて墓地を出てゾンビになったのはベスだけでないことがわかる。その町だけ異常現象が起きて、埋められていた死人が次々にゾンビとなって自宅に戻ってくる。そして破壊を尽くして、大勢の人間が命を落とす。ベスの父も、彼女によって食べられてしまうwww そんなエグい映像は一切ないのでご安心を。
最終的には、ザックによってベスは永遠の眠りにつく。それが写真のシーン。暴れると手がつけられないので、ベスはガスコンロを背負っているwww
ザックがベスを殺してしまうシーンは切なかった。ベスはザックを愛しているといい、ザックもその想いに応える。だけど彼女の頭を銃で撃ち抜かなくてはいけない。笑いつつも、ちょっと悲しいシーンだった。
驚いたのはアナ・ケンドリックがザックの幼馴染という脇役で出演していたこと。最終的にはザックと彼女はいい雰囲気になるんだけれどね。とにかく最高に笑えるゾンビ映画だった。やっぱりゾンビ映画は笑えるのがいい。久しぶりに「『ソンビランド』が観たくなったなぁ。
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