音楽も映画にも必要なロック魂
待ちに待ったアルバムが今日の25日にリリースされた。
通算7作目となるアヴリル・ラヴィーンのニューアルバム。タイトルは『Love Sux』で、収録曲のすべてはロック魂が吹き込まれた最高のアンバーばかり。今日だけで2度聴いたけれど、痛快という言葉がぴったりの内容だった。すでにシングルカットされている2曲を含む12曲が収録されていて、ボクの大好きなマシン・ガン・ケリーやブラックベアーとのコラボ曲もある。
最新曲のライブ映像をいくつか観たけれど、小柄な身体でロック魂を炸裂させている彼女のパワーに圧倒される。しばらく病気で休養していたけれど、3年前にリリースした『ヘッド・アバーヴ・ウォーター』というアルバムと、今回のアルバムによって完全復活という雰囲気。
ロック魂の基本はノリの良さ。これはボクたち関西人にとって基本精神のようなもの。イラつくことやムカつくこと、あるいは心配事があるけれど、そんなもの勢いで吹き飛ばしてしまえ、という精神。このアルバムを聴いていると、そんな彼女の想いを強く感じる。
このノリの良さ、つまりロック魂は映画にも必要だと思う。アヴリル・ラヴィーンのニューアルバムのリリース日に、まさにロック魂に溢れた映画を観た、
2022年 映画#28
『移動都市/モータル・エンジン』(原題:Mortal Engines)という2018年のニュージーランド・アメリカの合作映画。21世紀の世界戦争により既存の都市が崩壊した。それから数百年後の世界を描いたSF作品。
映画の雰囲気としては『マッド・マックス』シリーズや、日本のアニメである『北斗の拳』の世界観とよく似ている。だから既視感は強い作品だけれど、この映画独自のノリの良さがあって、最初から最後まで楽しめる最高の娯楽作品だった。
都市が崩壊した地球では、機械で作られた移動都市で多くの人が暮らしていた。この映画で登場するのはロンドンという名の移動都市。ざっと見ても数千人、いや数万人が暮らしているような都市。だけど自動車のように移動する。
それは失われた資源を求めるため。狩猟民族のように移動することで、ロンドンに反する連中から資源を奪っていく。そのロンドンが、どうしても破壊できない地域があった。巨大な壁で封鎖された世界で、通常の兵器では破壊できない。その壁の向こうでは、移動せずに定住して暮らしている人たちが大勢いた。
ロンドンの考古学者であるヴァレンタインは、数百年前の地球が崩壊したときの最終兵器を手にしていた。そして、ようやく欠損していた部品を見つけることでその兵器を完成させた。その最終兵器はたった60分で地球上の人類を崩壊させた恐ろしい兵器だった。
基本的に移動都市であるロンドンと、その侵略に対抗する人たちの物語。ヴァレンタインに母親を殺され、最終兵器を奪われたヘスターという女性が主人公。ヴァレンタインへの復讐に燃える彼女が、実は最終兵器を破壊するアイテムを持っていたという設定。
とにかくストーリーよりも、ノリの良さとCGの迫力で展開していく作品。『マッド・マックス』だけでなく、『スターウォーズ』のような空気感もある。それらの作品に対するオマージュ的な要素が、嫌味ではなくうまくブレンドされていた作品だった。もちろんハッピーエンドなので、家族で楽しめる映画だよ。
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