粒子と意識の関係
言葉にすると余計にモヤモヤするので、あえて触れていないものがある。それは『生の音楽が聴きたい〜〜!』という心の声。
当初に比べてコロナの感染対策が確立してきたので、音楽ライブや芝居等は開催されている。それでも出演者に感染者が出たら公演中止となるような状態なので、安心してライブに参加できる状況ではない。
ということで最新のライブ映像をネットで楽しんでいる。臨場感はかなりダウンするものの、ライブの雰囲気を味わうことができる。このパターンに慣れてきたので、音楽ライブ欠乏症はかなり軽症となっている。そんな一部を紹介しよう。
まずはエド・シーラン。ニューアルバムが絶好調で、ビルボードでは常に彼の曲がランクインしている。最近になってそのアルバムからシングルカットされた曲がある。仲良しであるテイラー・スウィフトとのコラボがリリースされたばかり。“The Joker And The Queen”というタイトルで、エドらしい美しいバラード。
最新版はBBCのライブ映像。テイラーは参加していないけれど、オーケストラ演奏をつけた最高のライブだった。やっぱりエドはバラードが最高!
もう一つのライブは、つい先日にニューアルバムをリリースしたアヴリル・ラヴィーン。こちらはアメリカのテレビ番組の映像で、シングルカットされている“Love It When You Hate Me”を演奏している。これが最高のロックで、まさに彼女の真骨頂という雰囲気。
うれしいことに、この曲のレコーディングでコラボしたボクの大好きなラッパーであるブラックベアーが共演している。さらに最高のドラムを聴かせてくれるトラヴィス・パーカーも出演。これだけでライブに行った気分を味わえる。
しばらくはこうしたライブ映像で楽しむしかないね。
さて、かなり読むのに時間のかかった本をようやく読了した。
2022年 読書#20
『時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙』ブライアン・グリーン著という本。著者は理論物理学者で、現在はコロンビア大学の教授。ビックバンによる宇宙の始まりから、人類の出現、そして宇宙の終わりまでについて、物理学を基礎にして語った作品。
といっても数式はほとんど登場しない。数学の教授でもある著者だけれど、一般の人が読めるように意図して書かれている。だとしても630ページ以上ある大作で、ボクは読了するのに1週間ほどかかった。うっかり読み流すと内容がわからなくなるので、なかなか先に進めずに苦労した。
ボクがもっとも興奮して読んだのは、ビックバンのあと、どのようにして恒星が生まれたかというところ。エントロピー理論の説明によって解説されていて、太陽を含めた恒星の核融合がリアルにイメージできた。
引っかかりを感じたのが、粒子と意識の関係について語られた章。人間を含め動物の意識が、どのようにして発生したかという内容。人間の身体をミクロレベルで見れば、素粒子の塊でしかない。それは宇宙を構成しているものと同じ材料。なのに人間は自我という意識を持っている。
著者は物理学者なので、人間の意識を粒子の物理現象として説明しようとしている。この部分が、ボクとしてはなかなかスムーズに同意できなかった。なぜなら直感的で科学的理論の裏打ちのない考えだけれど、ボクは『粒子そのものに意識がある』と感じているから。
無機物が有機物へと進化したことで、意識が発生したんじゃないと思う。そもそも素粒子に意識が存在していると考えている。だから人間だけでなく、水にも、鉱物にも意識が存在すると思っている。さらに言えば、地球や太陽にも意識が存在すると考えている。
これは理屈ではなく直感だからどうしようもない。そのほうが納得できることが多い。つまり素粒子に存在している意識が、『全ては一つである』ことの証明だと思っている。さすがにこのあたりの感覚は、理論物理学とは相容れないだろうね。それでも勉強になる素晴らしい本だった。
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