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高羽そらさんインタビュー

天職の見つけ方

自分にとっての天職が何かなんて、頭で考えているだけではわからない。一般的な天職の必要条件として、その仕事が『好き』であることだと言われる。

 

たしかにそうなんだけれど、本当に好きかどうかなんて、やってみないとわからない。ボクは長年経理や財務の仕事をやってきた。だけど父親の会社で働いているとき、簿記の説明をされて辟易したのを覚えている。こんなこと絶対に理解できないと思った。

 

だけど父親の会社を辞めて税理士を志したとき、本気で簿記を勉強してその面白さを知った。日商簿記検定2級を満点で合格したのは、それほど簿記が好きだという証拠。小説だって書きたいとは思っていたけれど、想像しているのと実際には大きな壁がある。

 

小説を書くのが好きだと本気で思えるようになったのは、やはり実際に行動に移してから。だから行動しないで天職を夢見ても、本当に向いているかどうかなんて絶対にわからない。好きだと思っていることでも、やってみると大嫌いになることだってある。逆もまた真なり。

 

想定外の展開によって、天職に出会った女性を主人公にした映画を観た。

 

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2022年 映画#39

『キューティ・ブロンド』(原題:Legally Blonde)という2001年のアメリカ映画。リース・ウィザースプーンがブレイクするきっかけとなった作品。この映画の存在は知っていたんだけれど、おバカなラブコメだと思ってスルーしていた。

 

だけど思い直して観てみると、これがなかなか素晴らしい作品だった。たしかにコメディで、主人公の恋を描いた作品。だけど人生の本質を語っている内容で、本気で感動してしまった。あり得ない話だろうけれど、素晴らしい作品だと思う。

 

主人公のエルは、ロサンゼルス市立大学でファッションを専攻する学生。実家は金持ちで、セレブのお嬢様。常に最新ファッションに身を包み、社交クラブの会長も勤めている。成績はオールAでワーナーという恋人もいた。

 

いよいよワーナーからプロポーズされると思っていたエルは、いきなり彼から別れを告げられる。彼はハーバード大学のロー・スクールに入学して弁護士になるとのこと。エルとの付き合いは遊びだったと言われて、彼女はフラれてしまう。

 

エルはかなり落ち込むけれど、切り返しが早い。自分も猛勉強することで、なんとハーバード大学のロー・スクールに合格する。法律なんて大嫌いだけれど、ワーナーとヨリを戻したい一心だった。

 

ハーバードの寮に入ったエルは、西海岸とのちがいに呆然とする。自分のファッションが浮いていて、陰でコソコソ笑われる。大学の勉強は難しく、とてもじゃないけれどついていけない。そのうえワーナーにはヴィヴィアンという同じ学部のフィアンセまでいた。

 

やけになったエルは、ヴィヴィアンに勝つために本気になって法律の勉強をする。もともとオールAの成績を取っていたから、本当は頭がいいのだろう。少しずつ学生や教授からも認められるようになり、たった4人しか残れない弁護士事務所での実習生に選ばれる。もちろん、そこにワーナーもヴィヴィアンもいた。

 

ということで本当の殺人事件に関わることになった。そこから本格的にドラマが展開する。それまでファッションしか関心のなかったエルが、その特性を生かしてある殺人容疑者の弁護を手伝う。そして最終的には彼女の活躍によって、無罪判決を獲得するというエンディング。

 

この過程がコメディとしても面白いし、裁判ドラマとしても見応えがあった。その活躍を見て急に言い寄ってきたワーナーを、エルは逆にフってしまう。なぜならエルには彼女を理解してくれる、エメットという素敵な男性弁護士がいたから。そしてエルはハーバードを主席で卒業するというサクセスストーリー。

 

続編があるそうだけれど、この映画がヒットしたから制作されたんだろう。でもこの映画の本当の良さは、必死に行動することで天職を見つけていくエルの姿だと思う。だから弁護士になったあとのエルは、あまり観たくない。中途半端なコメディ映画で終わりそうな予感がしているから。まぁ、観ないとわからないけれどね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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