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高羽そらさんインタビュー

良くも悪くも、高杉晋作だ!

ブログというのはある意味日記のようなもの。だから以前にも書いたように、ボクは同じ日付の過去ブログを読み返している。毎日自分の顔を見て過ごしていると、変化に気づかない。でも本当は考え方は変わっているし、見た目だって確実に老けている。

 

そんな変化を実感するのに、過去ブログを読むのは最適。日記のようにその時空の感覚が蘇ってくるので、いまの自分との差異を明確に感じることができる。あとはその変化をいい方向に持っていけるように、明日の自分に発破をかけるという毎日。

 

要するに日記というのは、書いている人の素顔が見える。他人に読まれることを意図していても、本音を隠すことはできない。ということは歴史的著名人の日記を通じて、その人物のリアルな姿を知ることができるはず。

 

幕末の動乱が好きなボクだけれど、なかでもお気に入りは高杉晋作。そんな彼の日記がまとめられた書籍を読んだ。

 

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2022年 読書#39

『高杉晋作の「革命日記」』一坂太郎 著という本。高杉晋作は筆まめで、手紙だけでなく日記を残している。そんな彼の日記が現代語訳で紹介された書籍。基本的に漢文で書かれているので、現代人がそのまま読むのは難しい。この本のおかげで、ますます高杉晋作が好きになってしまった。

 

高杉晋作は日記によって表題をつけていた。この書籍には6つの日記が収録されている。

 

『東帆録』:萩から江戸までの航海実習日誌。

 

『試撃行日譜』:北関東、信州などを歩いた旅日記。

 

『せつ御日誌』(せつという漢字が見つからない):初出仕したエリートの萩での勤務日記。

 

『初番手行日誌』:若殿様の側近として江戸での勤務日記。

 

『遊清五録』:上海で欧米列強の脅威を痛感した旅日記。

 

『投獄文記』:失意の中で自分と向き合う獄中日記。

 

どの日記も興味深く、良くも悪くも、高杉晋作という雰囲気に満ちていたwww

 

例えば最初の航海日誌なんてマジで笑った。長州藩を出たころはかなり詳細に書かれていた。ところが紀州沖の通過を最後にして、いきなり日記が止まっている。そして江戸に着いたとたん、自分に船は合わないから海軍での訓練を辞めたとのこと。

 

二つ目の日記は、そのまま長州に戻るのは父に申しわけない。そこで剣術修行をしながら帰ることにした。途中で横井小楠や佐久間象山という幕末の偉人と面会している。ところが途中の剣術の試合で、散々に負けてへこんだらしい。自分は剣術において井の中の蛙であると記したあと、これまた日記を中断。

 

こうした気分屋のところが、いかにも高杉晋作らしくて笑った。だけどその都度次の目標を見つけ、最終的には上海に行くことで日本の現状を痛感する。このままでは欧米諸国に植民地化されてしまう、と日記に熱い気持ちを記していた。

 

そうした幕末の志士としての側面だけでなく、いわゆるサラリーマンとして真面目に藩の仕事をしている姿も知ることができた。若殿の小姓となったことで、手紙の書き方や作法等について、みっちりと研修を受けている。当時の武士の生活が垣間見えてとても面白かった。

 

29歳という若さで、結核によって他界した高杉晋作。もっとやりたいことがあったはず。それにしても29歳で漢文を自由に操れるという当時の日本人武士の教養の高さに驚くばかり。日記を読んでいるとわかるけれど、彼の読書量は半端じゃない。そして時間があれば剣術、さらに習字の練習も欠かさない。

 

そんな不断の努力を重ねたからこそ、彼は歴史に名を残すことになったんだろう。いい刺激になったなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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