2年近い『三国志』の旅が終了
今日は1年に1度の儀式が終了した。平年より低い気温だったので、当人たちにはちょっとかわいそうな思いをさせたかもしれないな。
その儀式とは、1年に1度のサボテンの土替え。鉢植えのサボテンは年に1度は土を入れ替えてあげなくてはいけない。温かくなって成長期となるこの時期を選んでやっている。最初は2週間前の予定だったけれど、季節外れの寒波がきたので断念。
それで2週間伸ばしたのに、ここ数日もちょっと寒かった。土から引き出して2日ほどは根をじっくりと乾燥させてやるので、いわゆる『裸んぼう』状態になってしまう。おそらく昨晩から今朝にかけては寒かっただろう。
2013年の4月に種から植えたので、今年で満9歳を過ぎた。サボテンは8〜10年くらいで花を咲かすと言われているけれど、見たとおりまったく咲く気はなさそう。頭の上が白くなっているのは、新しいトゲが出てきているから。つまり花よりも成長にエネルギーを使うつもりらしい。
妻曰く、「ボクが過保護なので子孫を残そうと思わないのでは?」とのこと。たしかにそうかもしれないなぁwww
だけどこれ以上成長したら、3年前に替えた植木鉢が使い物にならなくなってくる。いい加減に大人になってもらわないと困るんだけれどなぁ。とりあえず今年も咲く気はないらしい。
さて、毎日早朝にコツコツと読み進めていた旅が今朝終了した。
2022年 読書#43
『三国志』吉川英治 著という小説。文庫本で10巻ある作品をひとつにまとめた電子書籍。読み始めたのは2020年の8月なので、ほぼ2年近い期間をかけて読んだことになる。とにかく長い小説なので、集中して読んでもかなり時間がかかるだろう。
ボクがこの小説を初めて通して読んだのは小学校の高学年だった。当時は中国の歴史もわからないし、読めない漢字も多々あった。それでもこの物語が有しているとてつもなく大きな世界観を感じた。成人してからも数回通読しているけれど、今回読了したのはかなり久しぶりになると思う。
内容については説明するまでもない。中国に伝わる『三国志演義』という作品を吉川英治さんが訳して小説化した作品。横山光輝さんの漫画も読んだけれど、やっぱりこの作品がボクにとっての『三国志』の原点だと思う。
魏の曹操、蜀の劉備、そして呉の孫権というのが代表的な三国の登場人物。物語の前半はその3人が世に出るまでが中心となる。魏というのは卑弥呼について書かれていた『魏志倭人伝』の魏のこと。だからこの物語は3世紀くらいの中国の物語になる。
後半は蜀の軍師である諸葛孔明という人物が中心となってくる。曹操が死に、劉備も病没することで孔明が物語の後半を牽引していく。本来の『三国志』は孔明の死後も続く物語だけれど、吉川さんは孔明の死を持ってこの物語を締めておられる。小説としてはそれが納得の終わり方だろうと思う。
とにかく毎朝この物語の世界観に浸った楽しい2年間だった。さて、明日からどうしよう? ということでチョイスしたのは紫式部の『源氏物語』。与謝野晶子さんの訳本で、この電子書籍と同じく全巻を一つにまとめたものをダウンロードした。
現在は吉川英治さんの『新・平家物語』を通読中なので、これに加えて明日からは『源氏物語』の世界に没入しようと思っている。実は『源氏物語』を全巻通して読んだことがないので、かなり楽しみにしている。
ちなみに『三国志』関係で、『パリピ孔明』という漫画がヒットしているらしい。諸葛孔明が現代世界にタイムトリップしてしまうという物語。なかなか面白そうなので、ちょっと気になっている。
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