日本史の教科書にするべき本
コロナ禍になった2020年の1月からまったく神戸の三宮に出ていなかった。なのに先月から今月にかけて5回も三宮に外出。それもようやく今日で終わった。
今年は5年目の運転免許更新なので、4月にはメガネを作りに行った。そしてメガネを10日後に受け取り、さらに今週の月曜日には年金の請求手続きに2往復することになって、今日の運転免許更新で5回目の三宮行きが終了。
ようやく運転免許の有効期限が西暦表示になった。朝から向かったのは優良ドライバー専用の運転免許センター。兵庫県警察本部の別館にある。感染対策はどうなっているのか興味あったけれど、さすが警察本部。完璧だったなぁ。
会場の入り口には係員がついて、アルコール消毒を呼びかけ(ほぼ強制だけれどwww)ていた。並ぶ位置にもテープが貼られ、そこから外れると注意される。講習会場はテーブルが取られてパイプ椅子のみ。座席は指定されて、隣の人との境界線にアクリル板が置かれていた。
そして講習が終わって免許を受け取るときも、指定された席のナンバー順に並ばされて、ソーシャルディスタンスを注意される。これだけ徹底していたら、感染を心配することはない。おかげでスムーズに更新手続きが終了した。
講習中に感じたのは、DVDの映像にドライブレコーダーの映像が使用されていたこと。本当の事故の映像が流れるので、うっかり運転の怖さをリアルに感じた。作り込んだ映像とちがって緊迫感が伝わってくるので、とてもいいことだと思う。次の更新の5年後はどんな世界になっているんだろうな?
さてコロリと話は変わって読書記録。高校の日本史の教科書にするべきだと切望する本を読んだ。
2022年 読書#50
『[新版] 日本国紀』上巻 百田尚樹 著という本。以前に単行本として出版されている日本通史の作品で、ボクも保存用に購入して何度か読んでいる。この作品はその後に大幅に加筆されたものを文庫と特別本という形式で出版されている。
加筆部分が気になったので、図書館で借りて読むことにした。上巻は縄文時代から幕末までについて書かれている。以前の単行本の感想でも書いたけれど、この本は高校生の日本史の教科書として採用してほしいと思う内容。
教科書ではスルーされている重要な出来事が記されている。通史なので出来事の詳細は触れていないけれど、日本人がどのような民族なのかについて徹底して検証されている内容。いい面も反省する面も含めて、学校の授業では教えてもらえない『事実』を知ることができる。
もし中学生や高校生くらいの子供さんがいる人なら、読ませてあげるべき本だと思う。受験に役立たないかもしれないけれど、学校で教えられている歴史というものが、いかに偏ったものなのかを子供達に知ってもらうことができるから。そのことを認知するだけでも、歴史に対する正常な認識を持てると思う。
ボクが好きなのは本文のあとに付けられているコラム。例えば生類憐みの令を出した徳川綱吉に関するもの。彼には鶴姫という愛する娘がいた。だから『鶴』という漢字を使うことを禁じた。
それゆえ井原西鶴は、一時期だけ井原西鵬(さいほう)と名乗っていたそう。京都の老舗である『鶴屋』は『駿河屋』に改名した。笑っちゃうよね。ボクが大好きなのは『犬のお伊勢参り』というもの。
江戸時代の人にとってお伊勢参りは、一生に一度は行きたいと願うもの。だけど諸事情によって行けない人もある。そこである人が、自分の代わりに犬にお伊勢参りをさせようと思った。その旨の文言とお金を犬にぶら下げて放したらしい。すると無事にお伊勢参りを済ませて、自宅まで戻ってきた。
それは同じくお伊勢参りをする人たちがその犬を助けてくれたから。リレー形式で人から人に犬が世話をされ、食事も寝る場所も確保してあげた。その費用が犬の首についていたけれど、お金を盗む人はいないし、むしろ犬が偉いと褒めてお金を足してくれたそう。
そうして犬が無事にお伊勢参りを済ませた事例がいくつも記録されているとのこと。当時の日本の治安の良さと、人々の優しさが感じられる素晴らしい話だと思う。ちなみに豚のお伊勢参りもあったらしい。
引き続き下巻を今夜から読む。ボクの大好きな明治維新から現在までの通史となる。コラムも楽しみだなぁ。
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