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高羽そらさんインタビュー

世界大戦は突然起きる

日本人のDNAに刻み込まれているものに『言霊信仰』がある。ある言葉を口にすると、その内容が実現するという宗教的信仰。これが厄介なのは、いいことは口にしても、不吉なことは絶対に口にしないという部分。

 

大東亜戦争を戦っていた日本軍の将校には、この『言霊信仰』が性根に居座っていたそう。だから戦局を客観的に分析できず、最悪の事態に備えることができなかった。こんなことが起きるかもしれない、という不吉な言葉が封印されていたから。

 

もし『言霊信仰』に惑わされず、『最高を願い最悪に備える』というローマ時代の格言に従っていたら、日本兵や国民の犠牲者を大幅に減らすことができたはず。最悪の事態を口にしないことで、ずるずると戦争を長引かせてしまった。

 

この『言霊信仰』は現代の日本人にも息づいていると思う。だけどいまこそ『最高を願い最悪に備える』ことが求められている。海外では『言霊信仰』に囚われていない人物があることを発言している。

 

ロシアのウクライナ侵攻、第三次世界大戦の始まりか=ソロス氏

 

その人物とは著名投資家であるジョージ・ソロス氏。先日開催された世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で、インタビューを受けてこう述べている。

 

『「今回の侵攻は第三次世界大戦の始まりかもしれず、われわれの文明は生き残れないかも知れない」とした上で「われわれの文明を維持するための最善かつおそらく唯一の方法は可能な限り早くプーチン氏を打ち負かすことだ」と語った。』というリンク先の記事。

 

日本人の心の奥には『言霊信仰』が潜んでいるので、第三次世界大戦という言葉を口にする人は少ない。ロシアによるウクライナ侵攻に怒りつつも、どこか遠い国の出来事のように考えている人が多いと思う。

 

だけどソロス氏が語っているように、ロシアの蛮行は第三次世界大戦に引き金になる要素を十分過ぎるほど持っている。

 

予想外のウクライナの抵抗によって、首都のキーウにアメリカの大使館員が戻ってきた。この状況を受けて、つい先日にあることが報道されていた。万が一のことが起きてアメリカ大使館員に危険が及ぶとき、アメリカ政府は特殊部隊の派兵を考えているという報道。

 

ロシアがキーウのアメリカ大使館を攻撃することはないだろう。だけど人間のやることなのでミスは考えられる。もしアメリカ大使館にミサイルが着弾でもしたら、アメリカは戦争の当事国となってしまう。NATOも巻き込まれる事態となれば、ヨーロッパは一気に戦火に見舞われてしまうだろう。

 

そうなればロシアも腹をくくるはず。ここで怖いのは中国の動き。アメリカの兵力を分散させるため、ロシアと連携することで台湾へ侵攻するかもしれない。さらにロシア・中国に同調した北朝鮮が、韓国に対して軍事行動を起こすことも考えられる。

 

ヨーロッパだけでなく東アジアでも戦端が開かれることになり、世界中を巻き込んだ第三次世界大戦になってしまう。かなり極論だけれど、ソロス氏が語っているように世界大戦を無視できない現状なのは事実だろう。

 

第一次世界大戦も、そして第二次世界大戦も、ほとんどの一般国民は世界規模の戦争になるとは思っていなかった。だけどある日気がつけば、自分の国が戦争に巻き込まれていたという状態。この感覚は現代社会でもあまり変わらない気がする。世界大戦は突然起きるということ。

 

とにかく日本人『言霊信仰』を捨てて、『最高を願い最悪に備える』という格言に切り替えるべき。特に政治家の人たちは待ったなしだと思うよ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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