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高羽そらさんインタビュー

映画の出資国は気になる?

映画館でも配信でも、映画が始まって共通しているのは制作会社等のロゴが出ること。最近多いと感じるのが中国語のロゴ。ハリウッドに中国資本が入っているのは知っている。経済大国となった中国の資金を、ハリウッドが必要としている事情もわかる。

 

もちろん中国資本であっても、映画がきちんと作られていたら問題ない。だけど最近のニュースを見ていると、そうは言っていられない雰囲気を感じる。映画の内容やセリフに関して、中国で公開する際に変更されるという事例を度々見聞きするようになった。

 

ある映画を観たとき、いきなり漢字のロゴが出てきた。あっ、中国資本の作品なんだなと思った。だけど迫力ある映像で始まったので、すぐにそのことを忘れてしまった。だけど見終わったあと、なんとも言えない違和感を覚えた。そこでようやくその映画が中国資本だったことを思い出した。

 

midway

 

2022年 映画#83

『ミッドウェイ』(原題:Midway)という2019年のアメリカ映画。大東亜戦争におけるミッドウェイ海戦を扱った作品。日本の敗戦を決定づけた戦闘と知られていて、ある意味『天下分け目の戦い』だったのは事実。

 

史実に基づいた作品なので、ストーリーについては納得。最終的に日本の暗号を解読したアメリカの勝利で終わる内容。1976年にも映画化されているほど、有名な出来事だった。

 

この作品は監督がローランド・エメリッヒなので、『アルマゲドン』や『2012』の作品と同じように迫力ある映像は素晴らしかった。戦闘シーンに関しては最高の出来だったと思う。さらにキャストもいい。

 

アメリカは、パトリック・ウィルソン、アーロン・エッカート、ウディ・ハレルソン、デニス・クエイド等の豪華キャストで、彼らの演技を観ているだけでワクワクできた。日本のキャストも、豊川悦司さん、浅野忠信さん、國村隼さんたちがいい味を出していて、安心して観ていられた。

 

ただ全体として脚本が微妙。戦闘シーンばかりが目立って、人間ドラマがあまり見えてこない。史実に基づいているとしても、特別に感情移入できる人物がいない。あっちこっちと登場人物を追いかけているうちに、物語が終わってしまったという印象だった

 

そして興醒めしたのが日本本土を初めて爆撃した部隊が、中国に不時着したシーン。中国の兵士がアメリカ兵に疑いをかけるが、日本と戦っている兵士たちだとわかったとたんに態度を豹変させる。そしてわざとらしい握手のシーンにシラけてしまった。こんな場面にアーロン・エッカートを使うなよ!

 

要するに日本を悪役として描くことが見え見えで、戦争におけるそれぞの国の事情に触れていない。変な意味で勧善懲悪を強調したような脚本だった。日本人だからかもしれないけれど、せっかくのCGや俳優たちの名演技がかすんでしまった。

 

気になって調べてみると、中国資本の影響はあったそう。日本での公開では削除されていたけれど、他国で公開する際には日本兵が大勢の中国人を惨殺したというテロップが挿入されていたらしい。その事実を知ったら、一気に気分が悪くなった。

 

中国によるハリウッドの干渉は目に余る。リチャード・ギアやシャロン・ストーンが中国の意向によって圧力を受けているのは有名。歌手のレディー・ガガでさえ、ダライ・ラマに会ったというだけでボイコットを受けた。

 

そして今年話題になったのがキアヌ・リーブス。チベットを支援するコンサートに参加したことで、彼の作品が中国の配信から排除された。映画というのは政治情勢に影響されていい芸術じゃない。ハリウッドは映画という芸術に対する矜持をもっと大切にしてほしい。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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