原作へのリスペクトが素敵
ボクは映画を観たことによって、原作を読むというパターンが多い。逆もあるけれど、たいていは映画を観てから原作を読むことで、その物語の魅力を自分なりに理解しているように思う。
少し前から見始めた作品は、イギリスで放映されたドラマ。本来は19世紀の物語なんだけれど、現代版として焼き直されている。だからドラマだけを観ていると、原作の気配を感じない。ところが実はそうではなかった。
2022年 映画#85
『SHERLOCK(シャーロック)』シーズン1・エピソード2『死を呼ぶ暗号』という2010年の作品。シーズン4まで含めると90分の作品が12作も楽しめる人気ドラマ。写真でわかるようにシャーロック・ホームズを演じているのはベネディクト・カンバーバッチ、そしてジョン・ワトスンを演じているのはマーティン・フリーマン。
まだ2作目だけれど、もうすっかりこの二人の魅力に取り憑かれている。機関銃のように思考して言葉を吐き出すシャーロックに比べて、じっくり考えて行動するジョン。この対比が完璧で、日本のお笑いのM1グランプリに出場しても優勝できそうwww
今回はタイトルでわかるように、暗号を解くのが物語のメイン。最初の被害者は香港を担当しているトレーダー。その人物にわかるように、意味のわからない暗号が黄色のペンキで残されていた。そして次の被害者は同じく中国に出入りしていたフリージャーナリスト。
ということで中国の「黒い蓮」という闇組織に関わる物語。麻薬等の密輸で稼いでいる組織で、トレーダーやジャーナリストは運び屋だった。ところが誰かが高値のヘアピンを持ち逃げした。それで疑われた人間が次々と殺されている。
この物語の魅力は、暗号の解読に至る過程。コンピュータのように暗号を解読していくシャーロックを観ていると、彼が別の映画で演じていたアラン・チューリングの姿を思い出した。たった2作目で、シャーロックという特異な人物のキャラが完成されているように感じられた。
ジョンの見どころはサラという女性とのデートと、その最中にシャーロックに間違われて拉致されてしまうところ。もちろん無事に事件は解決して、逃亡したボスのシャン将軍も組織に殺されるというラスト。
先日久しぶりに『ホビット』の映画を観たので、シャーロックとジョンが、ドラゴンのスマウグとホビットのビルボに見えて困った。ついついニヤニヤして観てしまう。やっぱり最高のコンビだよね。
ところで少し調べてみると、この作品だけでもシャーロック・ホームズの原作がいくつか使われているらしい。ところどころに原作のエピソードが応用されていて、本来の作品のファンにも楽しめるように構成されている。現代版にしているけれど、原作へのリスペクトに溢れている作品だよね、
こうなってくると原作を読みたくなってきた。子供のころにいくつか読んだことがあるけれど、まったく記憶にない。ドラマをすべて観終わったら、原作を読んでみようと本気で考えている。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
幼心の君さん、コメントありがとうございます。
ジョン・ワトスン、そしてビルボを演じるマーティン・フリーマンが大好きですけれど、私が彼を初めて知ったのは『ラブ・アクチュアリー』というクリスマス映画です。
もう数え切れないほど観ている作品で、ポルノ男優役を演じていた彼の全身から優しさがあふれる最高のキャラでした。
群像劇なので出演は限られていますが、私にとって最高のクリスマス映画です。季節外れですけれどね(笑)
映画を180本ほど観るのは、私にとって楽しみだけでなく仕事という意味もあります。小説を書くうえで大量のインプットは欠かせません。
だから最低目標として1年に映画は150本、本は100冊を考えていて、できることなら映画は180本、本は120冊を目指しています。
もうすぐ今年も半分になりますが、なんとか目標をクリアできそうです。
そう!歩き方やちょっとした仕草がビルボに見えちゃう時がある!
スマウグの声とモーションキャプチャはベネディクト・カンバーバッチさんだったと一昨日の記事で知って驚いています。
『赤ずきん』は、ヴァレリー役のアマンダ・サイフリッドさんが雪の銀世界にも赤いポンチョにも映えてとにかく美しかったです。最後のシーンのヴァレリーの笑みはその後の幸せな展開を想像させられました。子犬のようにいそいそと出てくるピーターが可愛かったです。
高羽さんは1年で180本ほど映画を見ていらっしゃるなんてすごい!