フリーWi-Fiの未来はどうなる?
この土日に起きたauの通信障害が大ごとになってきた。いちおう復旧作業は終了したものの、今朝の段階でまだ音声通話の不具合が完全解消されていないらしい。サイバーテロだという噂もあるけれど、機器交換によるトラブルが原因だろうとのこと。
ちょうど土日だったので、自宅にWi-Fiがある人はどうにかなったはず。だけどキャリアの電波しか使っていない人は、近くのカフェでも行ってフリーWi-Fiを使うか、公衆電話で連絡を取るしかなかっただろう。
ボクが使っているahamoでも、今年の4月にdocomoによる通信障害があった。だけど自宅ではWi-Fiを使っているので、障害が出ていることさえ気づかなかった。おそらく昨今では、自宅にWi-Fiを設置している人が多数派だろうと思う。
でも外出するときは、基本的にキャリアの電波を使うしかない。あるいは店舗や交通機関が提供しているフリーWi-Fiを利用することもできる。ところがコロナ禍の影響でフリーWi-Fiの撤退が進行しているらしい。
地下鉄、バスにコンビニも… サービス終了相次ぐフリーWi-Fiの「現在地」
そもそもWi-Fiスポットが増えたのは、外国人観光客も需要に応えるため。だけどコロナ禍で観光客が来日しなくなったことで、Wi-Fiサービスの終了を決めた事業体が増えているそう。東京五輪も終わったしね。
先月の末で、東京メトロの車両内で提供してきた訪日外国人向けの無料Wi-Fi「Metro_Free_Wi-Fi」を終了したとのこと。今年の3月には、セブンイレブンやイトーヨーカドー、デニーズなどセブン&アイ・ホールディングスの店舗で使えた「7SPOT」も終了している。
docomoやau等の3大キャリアのWi-Fiスポットも、基地局の整備や5G電波の普及に伴い減少しているそう。リンク先の記事によると、『全国のフリーWi-Fiのアクセスポイント数は、ピークだった20年の19万8000か所から、21年には15万7000か所へと減少』とのこと。
ということは、今年はさらに減るだろう。そういえばボクも昨年の春から、フリーWi-Fiを使うことがほぼなくなった。ahamoだと20Gまで使えるので、ボクの外出頻度ならそれで十分だから。
さらにフリーWi-Fiというのは、セキュリティに不安がある。ハッキングの道具にされやすいので、できる限り使わないようにしている。携帯の利用料金が安くなって、さらに大容量を提供している企業も登場した。だからフリーWi-Fiを必要とする日本人はかなり減少しているのかもしれない。
だけど今回のようなキャリア電波の不具合があったときはヤバい。実際に救急車をすぐに呼べなかったという事例も出ている。訪問看護の看護師さんと連絡がとれないということも報道されていた。
サイバーテロがいつ起こるかわからない世の中だから、政府を中心とした通信事業のセキュリティ強化と、電波の安定確保はいますぐ取り組むべきことだと思う。携帯が使えない生活は考えられなくなってきたからね。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする