このシャーロック可愛すぎる
今日は週に1度のお楽しみの日。全部で12作あるドラマ配信をそのペースで観ている。今回は第8作目なので、ついに残すところ4作品になってしまった。ちょっと悲しい。
2022年 映画#112
『SHERLOCK(シャーロック)』シーズン3・エピソード2『三の兆候』という2014年の作品。
いきなり連続銀行強盗事件で始まり、今回の事件はこれかと思った。レギュラーのレストレード警部補が強盗犯に何度も煮え湯を飲まされていた。そしてついに強盗犯を追い詰めたとき、「助けてくれ」というメールがシャーロックから届く。
危険を感じたレストレードは部下に強盗犯の確保を託し、シャーロックが住むアパートに警察隊の応援を要請する。そして彼がシャーロックの部屋に入ると、椅子に座って苦悶の表情で助けを求めていた。でも苦しんでいるのは、ジョンの結婚式に行うスピーチの内容だったというオチwww
ということで今回のメインはジョン・ワトスンとメアリーの結婚披露宴。シャーロックとジョンの友情は深まる一方。当然ながらジョンは親友としてシャーロックに付添人を依頼する。すました表情ながら、シャーロックはうれしくて仕方ない。なぜなら彼の人生には、これまで親友と呼べる人物が一人もいなかったから。
見せ場はこれから。披露宴でシャーロックがいよいよスピーチをすることになった。なんせ彼は完璧なサイコパス。他人の感情に共感できない。自分は天才で他人は凡人だと見下している。そのうえ社会的な常識を持ち合わせていないので、どのようにスピーチしていいのかわからない。
そんな挙動不審なベネディクト・カンバーバッチの演技に大笑いした。結婚式で言ってはいけない言葉を口走るし、この結婚を祝福しないと言いつつ、ジョンへの深い愛情を口にして参列者たちに感動の涙を誘っている。なのになぜみんなが泣いているのかシャーロックにはわからない。
それで困った挙句、ジョンとの思い出を語るために過去の事件を解説し始めた。一つはロンドンの衛兵がシャワー室で殺されるという「血まみれの衛兵」事件。もう一つは、交際した男性が翌日に消えて、調べると幽霊だったという複数の女性が関わった「カゲロウ男」事件。
「カゲロウ男」事件についての手口は見抜いたが、犯人は見つかっていない。衛兵の事件も未解決。そんな事件を語っているうち、やがてシャーロックはそれらの事件に共通するヒントを見つけ出す。そして二つの事件の犯人が同じで、かつこの披露宴会場に潜り込んでいることを確信する。
ここからがさらに面白かった。スピーチを続けながら、会場を歩き回って殺人の対象者と犯人を見つけようとする。そしていつもどおり、見事に事件を解決するという結末。地味な事件だけれど、ドラマ性としてはこのシリーズのイチオシ作品かもしれない。まだ4作品残っているけれどね。
今回のシャーロックは可愛かった。だけどちょっとだけ切なくもあった。再びパーティーが始まって、新郎新婦を囲んでダンスが始まる。ダンスが大好きなシャーロックだけれど、彼にはジョン以外の友人も恋人もいない。
ドラマのラストでは、一人寂しそうに会場を去っていく彼の姿が映される。ドラマの途中とラストの対比が見事で、シャーロックという人物のキャラが完璧に描かれていた。さて次はシーズン3のラスト。きっとまた大きな事件に巻き込まれるのだろうなぁ。来週が楽しみ。
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