夜ふかしは心を病むらしい
ボクは20代から40代ころまでは宵っ張りで、日付が変わっても起きていることが多かった。自宅でパソコンをいじるようになった20年ほど前などは、OSの設定等で朝方までパソコンの前に座っていたこともよくあった。
ところが神戸に引っ越してから一気に朝方になった。明け方に起きて瞑想するようになったことで、当然ながら夜が早い。午後10時には消灯して、午前４時には起きて瞑想をするという日々が続いていた。体外離脱を経験するようになったのも、その生活リズムが大きく影響している。
早朝に瞑想をする習慣は無くなったけれど、生活リズムはいまもそのまま継続している。午後10時には消灯。眠る前に少しYouTubeやTikTokを見たり、音楽を聴いたりして、遅くても午後11時には眠っている。
朝は午前４時半から５時ころに目を覚まして、布団の上で読書をする。朝は電子書籍と決めているので、いまなら４冊の本を早朝に少しずつ読んでいる。紙の本は就寝前の２時間が読書タイム。
こうしたリズムで生活をしていて気づいたのは、ボクは朝型人間だったということ。若いころは勢いで夜ふかししていたけれど、本来のリズムとは合っていなかったんだと思う。早く寝て、早く起きる。ボクにとってはこのリズムが、体調だけでなく心のバランスを保つ上でも効果的だと実感している。
このボクの感覚は、人間の生理学的に自然なものらしい。
人間の心は深夜にネガティブになりがち 「心の概日リズム」仮説
ハーバード大学の神経学者がある仮説を提唱している。人間には概日リズムというものがあり、24時間周期で身体と心を調節している。それは自然のリズムとも同期していて、昼間は活動して、夜は眠るという行動がもっとも合理的だということ。
だから深夜に起きていると、身体だけでなく心にも悪影響がある、とこの学者は仮説で述べている。
「身体だけでなく心にも24時間周期の概日リズムがあり、これによって真夜中以降は、行動や感情がネガティブな影響を受けやすい」。その結果「夜間には自殺リスクと薬物乱用者が急増する」とのこと。
決まった時間にさまざまなホルモンが分泌されることで、人間には身体のリズムが作られる。体内時計がその動きを管理しているので、概日リズムは昼と夜の影響を受けやすい。だから本来は眠るべき夜に起きていると、心に悪影響を及ぼすというのがこの学者の仮説。
この感覚に思い当たる人が多いのではないだろうか。いまの季節のように暑さで寝苦しいとき、ついついネガティブなことを考えてしまう。その流れに歯止めがかからず、いろんなことが不安になってしまう経験は誰にもあると思う。
悩み事があるから眠れないのか、眠れないから悩んでしまうのかはケースバイケースだろう。でもどちらにしても、夜は眠るほうがいいということ。深夜に起きていると、結果としてろくなことにはならないのかも。
そう考えると、睡眠管理は心の健康にかなり重要だと思う。睡眠時間の確保だけでなく、『いつ』眠るのかということも考慮するべき。とにかく深夜に起きているとネガティブな方向に心が向いてしまう。だから日付が変わる時間帯には、できるだけ睡眠によって意識を無くしているほうがいいということだね。
ボクとしてはいまの生活リズムを継続していくことがベスト。昼間は適度な運動をしつつ活動的に過ごし、深夜までには眠ることを習慣化する。それだけで日常生活を前向きに過ごせそうな気がするなぁ。
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