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高羽そらさんインタビュー

米国の原爆投下は人体実験

8月になると毎年戦争のことが話題になる。終戦から77年が経過したとはいえ、日本にとっては直近の戦争なので語り継ぐべきことが多いからだろう。でも77年前が直近の戦争だなんて、世界の現状を考えたら幸せなことだと思う。現在でも戦火に怯えて難民となっている人が大勢いるんだから。

 

日本の終戦がいまだに語られるのは、世界で初めて核兵器が使用されたからということもある。だから日本の長崎が、世界で最後に核兵器が使用された場所となることが祈念されていた。本当にそう願っている。

 

そんな77年前の原爆投下に関して、とても興味深い記事を見つけた。

 

原爆が次に落ちるのは新潟市。そう判断した知事が命じた「原爆疎開」とは? 17万都市はゴーストタウンに

 

長崎に原爆が投下されたあと、新潟では大規模な疎開が実施された。なぜなら次の原爆投下が新潟だと当時の知事が判断したから。疎開が命じられたのは1945年8月11日とのこと。だけど噂が先に流れ、前日の10日から避難する人が大勢いたらしい。

 

リンク先の記事には当時の新潟知事の布告文がアップされている。古い文体だけれど、緊迫した雰囲気が伝わってきた。印象深いと感じたのは最後の文章。

 

『本措置は敵の無辜の市民に対する殲滅的殺傷企図に、肩すかしを喰わせんとするものである。本措置は甚だ突然であるが、よくこの趣旨を諒解し、益々闘魂を燃やし、逃避的に堕せず、整斉たる秩序を以て、市外転出を為す様特に要望して止まない次第であります』

 

アメリカが原爆を投下しても、誰もいないことで肩すかしを喰らわせてやれと息巻いている。敗戦が濃厚な実情であるのに、まだ抵抗しようという気概を感じさせる。当時の日本人の複雑な心情が伝わってきて、なんとも言えない切ない気持ちになった。

 

実際に新潟は原爆投下の候補地に入っていたそう。アメリカに残された資料によると、7月25日の段階で以下のような文章が通達されていたそう。

 

「第20航空軍第509混成部隊は、1945年8月3日ごろ以降、目視による爆撃が可能な天候になり次第速やかに、次の目標、広島・小倉・新潟・長崎の一つに最初の特殊爆弾を投下せよ」

 

だけど8月2日の作戦命令では、第一目標:広島、第二目標:小倉、第三目標:長崎として新潟は目標から外されていたそう。だけど新潟知事としては警戒せざるを得ない。なぜなら近隣の長岡市は空襲を受けて市街地の80%が消失した。なのに新潟市は空襲をほとんど受けていなかったから。

 

ここに原爆投下の裏事情がある。実はボクが生まれ育った京都も原爆投下の候補地に入っていた。だから新潟市と同じくほとんど空襲を受けていない。これは戦後に伝わってきた情報だけれど、アメリカは戦争を終わらせるために原爆を投下したのではない。

 

戦争を終わらせるというのは後付けの言い訳。日本軍はすでに戦闘能力を失っていて、降伏するしかない状態だった。原爆投下は全面降伏を受け入れる後押しになっただけ。本当ならアメリカは核兵器を使う必要などなかった。

 

つまり真の目的は核兵器を使った人体実験。原爆によって街がどのように破壊され、人間がどうして死んでいくかを検証したかった。そのために以前から計画を進め、候補地を空襲から外したというのが事実。実際にアメリカ本土で、日本の街を想定したシミュレーションを何度も繰り返していた。

 

そうした研究の最終段階として、原爆投下は戦争で利用されたということ。アメリカとしては他国、特に当時のソ連に対しての威嚇にもなるから。まぁ、いまさらどうのこうの言っても仕方ない。それが戦争だということだろう。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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