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高羽そらさんインタビュー

宇宙を救ったワンネス意識体

詳細に語れば本が一冊書けるほどの内容なので、ボクの持論を簡潔に書いておく。

 

『すべてはひとつである』ということ。

 

宇宙にはたった一つの意識しか存在していない。だけどたった一つが自分を知ろうと思えば、客観的に見てくれる対象が必要になる。そうして銀河や恒星、そして惑星や生物たちが創造された。つまりボクも外を歩いている野良猫も、本来はまったく同じ存在だということ。

 

こんな突拍子もないことを考えていると笑われそうだけれど、すでに有名なSF作家がそれと酷似した世界を描いていてビックリ。ずっと追いかけてきたシリーズ作品が、こんな展開を迎えるなんて想像もしてなかった。

 

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2022年 読書#83

『ファウンデーションの彼方へ』下巻 アイザック・アシモフ著というSF小説。上巻の感想は『段々良くなる法華の太鼓』という記事に書いているので参照を。著名な作家であるアイザック・アシモフの代表作である『ファウンデーション』シリーズの一つ。この作品を読了したことで、著者が書いたこのシリーズは残り1作となった。

 

ハリ・セルダンという心理歴史学の創設者が、当時の銀河帝国がまもなく滅亡すると予言。そして人類は3万年という苦痛の時代を経なければ、新しい統一帝国が完成しないことを数学的手法によって導き出した。そのためにファウンデーションという構想を立てた。

 

物理世界を支配して宇宙を具体的に統一する存在として、第一ファウンデーションを作った。そしてその惑星が道を外さないように監視して、テレパシーによって誘導していく第二ファウンデーションもセルダンは作った。そうすれば3万年の苦痛を1000年に短縮することができる。

 

ところがうまく行っているようで、定期的にトラブルを迎える。第二ファウンデーションは存在を知られることなく、密かにサポートすることが求められてる。だけどミュールというミュータントが出現して第一ファウンデーションを一時的に支配するという大事件があり、第二ファウンデーションはミュールの力を奪うために正体を表した。

 

結果として第一ファウンデーションの支配者は、第二ファウンデーションの存在を意識するようになる。こうして両者の確執が宇宙のバランスを崩しそうになっていた。それがこの物語の状況で、セルダンが規定した1000年期間の半分に当たる500年という時点の物語。

 

この物語の上巻では、第一ファウンデーションと第二ファウンデーションが究極的な対立を迎えてしまった。どちらも相手に先立って新しい帝国を創造しようと意図している。このままではセルダンプランは破綻してしまう。そこでついに姿を現したのが『ガイア』という惑星。

 

このガイアが、ボクの理想とするワンネス意識を有している惑星だった。そこに暮らす人間だけでなく、動物や植物、そして鉱物までも同じ意識体として動いている。この物語の主人公がガイア代表の女性と会見するシーンがあるけれど、それは惑星全体と会見しているのと同じという状態だった。

 

最終的にはトレヴィスという主人公に決断が委ねられる。一歩も引かない状態で第一ファウンデーション、第二ファウンデーション、そしてガイアが対立していた。精神世界はガイアが抑えているのですぐに戦争にはならない。そこでトラヴィスには、3つのうちどの世界の主張を採用するかが求められた。

 

トラヴィスが選んだのはガイアだった。ということで第一ファウンデーションの指導者は第二ファウンデーションだけでなく、ガイアの存在も忘れて自分の惑星に戻る。第二ファウンデーションの代表もガイアのことを忘れ、以前の状態に戻ったことを確認して安心するという結末。それまでの葛藤がすべてなかったことになっていた。

 

そこで気になるのが、ガイアという究極的なワンネス意識体を創造したのは誰なのかということ。どうやらロボットが関係している。そこで思い出すのはまだセルダンが存命中に皇帝の宰相だったデマーゼルという男。彼はセルダンの親友であり、実はロボットだった。

 

デマーゼルは宇宙のどこかへ旅立ったけれど、500 年後にセルダンプランを助けるために、ガイアを創造していたのかもしれない。彼は地球で作られたロボットだという設定だったから、次回の最終作ではついに地球が登場することになるのかも。本当に壮大でワクワクが止まらないシリーズ作品だと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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