血液型からわかること
ボクが子供のころ血液型に興味を持ったのは、優勢遺伝と劣性遺伝の仕組みがよくできているなぁと感じたから。両親から一つずつ血液型の遺伝子を受け継ぐけれど、O型が劣性遺伝となるので、AOならA型、BOならB型、そして優劣のないAとBに関してはAB型となるのが興味深かった。
優勢や劣勢という言葉が誤解を招くので、いまは「顕性」と「潜性」と呼ぶらしい。そう呼び替えるのはわかるけれど、仕組みの説明としては優勢と劣勢のほうが理解しやすいと思うけれどね。
血液型に興味を持つということは、必然的に血液型による性格分析にも関心を持つ。A型は几帳面で、O型は大雑把、B型はマイペースという性格分類が、ボクの頭には刷り込まれている。ただこれに関しては、科学的には完全に否定されている。ボクとしては、関連性があるように思うんだけれど。
ただ血液型から科学的にわかることもあるそう。
60歳未満で脳卒中となることを、若年性脳卒中というらしい。なぜまだ若い時期に脳卒中が起きるのかは、明確な理由はいまだにわかっていないそう。その要因を探るため、アメリカのメリーランド大学の研究チームが大がかりな調査を実施した。脳卒中患者1万7000人と60万人の健常者のデータを横断的に調査した。
その結果、血液型に関して有意性のある特徴が見られた。『A型の人は他の血液型に比べて60歳以前に脳卒中になる「早期脳卒中」のリスクが16%高いことが判明。一方でO型の人は他の血液型に比べて早期脳卒中になる可能性が12%低いことが判明します』とのこと。
なぜA型のリスクが高いかについては、いまのところわかっていない。ただA型だからと言って、食事制限をしたり、頻繁に検査を受ける必要はない。データとしては有意性を示しているけれど、実際の差異は穏やかなものなので気にする必要はないらしい。
さらにリンク先の記事では、若年性に限らず、脳卒中全体についての血液型のちがいが書かれていた。脳卒中のリスクが高いのはAB型で、もっとも低いのはO型という結果が出ている。血栓症になるリスクでも、O型がもっとも低い数字を出していた。
その理由として考えられるのは、O型の血液はA型やB型に比べて血が固まりにくいということ。だから血栓等の発症を抑えられているのではと推測されている。となるとO型は最強の血液型なのか?
ところがそうでもない。O型は血が固まりにくいことで、事故で大怪我をした場合、他の血液型に比べて死亡率が2倍以上に及ぶことが報告されている。つまり長所は短所にもなるということ。こうなると血液型による優劣は無意味だと感じる。
要は血液型に関係なく適度に運動して、健康的な食事を取り、大怪我をしないようにリスク管理をするべきということだろう。性格分析と同じで、血液型にこだわると本質を見落としてしまうかもしれないね。
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