高羽そらさんインタビュー

転換点は死を受容すること

一般的なホラー映画では、幽霊が死者であることは自明。その作品を観る人は誰もがそのことを了解している。ところがホラー映画にも関わらず、死の秘密が隠されているという作品がある。この手の物語は、とにかく初見のときにかなり驚かされる。

 

代表的な作品としては、ブルース・ウィルスが主演した『シックス・センス」という映画がある。幽霊を見るという少年に関わっている主人公。ところがラストで衝撃的な事実が明らかになる。物語の語り手であった主人公が実は幽霊だった。

 

少しパターンはちがうけれど、ダニエル・クレイグが主演した『ドリーム・ハウス』という作品にも驚かされた。彼にはレイチェル・ワイズ演じる美しい妻と子供たちがいた。ところが不思議な出来事が起き、やがて主人公は気づく。妻と子供たちが幽霊だったことを。

 

どちらの作品も主人公自身、あるいは主人公の身近な存在の死を受容することによって、その後の物語が大きく転換する。死の秘密が明かされることによって、事件解決への糸口を見つけることになる。この2作品とも初めて観たときにはその巧妙な仕掛けに驚かされ、そして深い感動を得ることになった。

 

久しぶりに、同様の手法を使ったホラー映画を観た。死の秘密が明かされてラストシーンを迎えたとき、涙が溢れ出す感動作品だった。

 

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2022年 映画#148

『ハウンター』(原題:Haunter)という2013年のカナダ映画。実はホラー映画だと思わずに観た作品。主人公が16歳の誕生日前の時間に閉じ込められているという説明に飛びついた。何度目覚めても同じ日で、それがずっと続く。

 

ボクの頭に浮かんだのは『恋はデジャ・ブ』というビル・マーレイが主演したコメディ映画。主人公は毎日同じ日に目覚める。そして自殺しようが、殺されようが、そのまま眠ろうが、目覚めるといつも同じ日だという物語。大好きな映画で、何度観ても感動する。

 

そのイメージで飛びついたけれど、主人公が同じ日を迎えている理由を知って驚いた。完璧なホラー映画だった。

 

主人公のリサは毎日16歳の誕生日前日で目を覚ます。両親や弟はそのことに気づいていない。だから毎日同じセリフを言ってくるし、同じことばかりをやっている。やがてリサはあることに気がつく。時おり得体のしれない現象が起きたり、誰かの気配を感じたりする。

 

そのことを調べているうちに、衝撃的な事実に気がついた。自分は幽霊だと。1985年に一家全員が酸欠死したという新聞記事を見つけたから。この一家が暮らしている家は、以前にエドガーという連続殺人鬼が住んでいた。

 

エドガーは大勢の女性を拉致して殺すだけでなく、死後もその家の住人に取り憑いて殺戮を繰り返していた。そして死者には死んだことを自覚させず、自分のコレクションとして手元に置いている。リサは自分の家族が閉じ込められているだけでなく、現在でも同じ悲劇が起きているのを知る。

 

リサがときどき繋がる少女はオリビアという名前だった、先ほどの写真は鏡に映ったオリビアが幽霊のように見えるけれど、実は鏡を見ているリサが幽霊。オリビアの父にはエドガーが憑依していて、家族を皆殺しにしようとしていた。

 

リサはまず自分の家族に死んでいることを思い出させた。そして死後の世界へと送り出す。でも彼女はその家に残り、オリビアに憑依することでエドガーの陰謀を阻止しようとする。

 

最終的には、この家で殺された被害者の霊たちが集まってくる。リサが死者たちへの遺品に語りかけていたから。その霊たちによって、エドガーは地獄へと送り込まれる。そしてすべてが解決したあと、リサには素敵なことが待っていた。

 

一人ぼっちでその家に残されたはずなのに、弟の呼びかける声が聞こえる。リビングに行くと、死の国へ旅立ったはずの家族がいた。そしてリサの16歳の誕生日を祝ってくれている。このラストシーンで、ボクの涙腺は完全に崩壊。やっと誕生日を迎えられたんだね。

 

リサを演じたアビゲイル・ブレスリンは、彼女が子役のころから注目していた女優。本当に演技のうまい俳優で、他の作品でも彼女の実力が見事に発揮されている。これからの活躍がますます期待できる素晴らしい女優だと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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